【LMアドバイザーが回答】悩む…大学の学部・学科の選び方どうすればいいの?

【LMアドバイザーが回答】悩む…大学の学部・学科の選び方どうすればいいの?
        

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投稿日:2023年8月4日 | 最終更新日:2023年12月21日

大学には行きたいけれど、進むべき学部が分からない。学部の選び方とは?

高校卒業後の進路として、大学への進学は決めているけれど、具体的にどのような学部に進むべきか分からないという方は、意外と多いのではないでしょうか。

どのような仕事に就きたいか、どのような活躍をしたいか、高校生の段階で将来のビジョンを決めきることは、簡単なことではありません。未来について迷っていたり、悩んでいたり、もしくは分からないという漠然とした状況は、むしろ普通だと思います。

今回、LMアドバイザー(ライフマップの進路相談アドバイザー)の元に寄せられたのは、将来なりたいものが決まっておらず、大学の学部選択に悩んでいる高校生のBさんからのご相談です。

■相談ケース

大学への進学を考えています。
ただ、将来なりたいものがなく、どのような学部に進んでよいのか分かりません。

悩む選択

ーBさん:将来なりたいものがなく、大学への進学を考えましたが進むべき学部が分かりません。

どうすればいいですか?

 

ーLMアドバイザー:Bさん、メッセージありがとうございます!

将来なりたいものがないと、学部選択は迷いますよね……Bさんは文系ですか?理系ですか?

 

ーBさん:文系です!

 

ーLMアドバイザー:文系ですか!

歴史を学ぶことが好きですか?語学を学ぶことが好きですか?

 

ーBさん:語学を学ぶことが好きです!

 

ーLMアドバイザー:外国語学部の学生は実践的な言語力を身につけられます!

語学力を活かせる職種が人気です!

 

■外国語学部の主な就職先

  • 通訳
  • 翻訳家
  • アナウンサー
  • ホテル・旅行業界
  • 教員や英語講師

今は新型コロナウィルス感染症の制限も徐々に緩和され、外国人観光客も増えてきている中で旅行関係の仕事も人気です。
学ぶことが好きなものから徐々に道を絞っていくと、Bさんに合った道が見つかるかもしれません!少し誘導的な質問をしてしまったのですが、Bさんが学んでいて楽しいと思える教科はありますか?

 

ーBさん:確かに!今まで英語を学んでしっかり身に付けたいと思っていました!

 

ーLMアドバイザー:英語の習得は職業の幅が広がりますよね!

身に着けて損はないと思います。

 

「将来やりたいことがわからない」から始まる進路の選択肢は無限

Bさんのように将来やりたいことが決まっていない場合でも、LMアドバイザーの質問から紐解いていくことで「今好きなこと」を再確認することができました。

将来に絶対的な決定がなくても、今の時点で好きなことを辿っていくことで、進路の選択肢が大きく広がります。迷いや不安が生じたら、進学先の学部を決めることや、将来の選択肢を広げるために以下の方法を試してみましょう。

POINT① 興味や関心は?まずは自分の気持ちに立ち返ってみよう

「将来のやりたいこと」からいきなり進路を導き出すのは、簡単なことではありません。
まず、今の時点で自分が好きだと思える教科や分野に立ち返ってみましょう。勉強に限らず、部活動や課外活動でも構いません。
「好きなこと」を軸とした目標は、進学後の学習に対するモチベーションや、就職活動時のバイタリティに直結します。一度、進学情報や将来やりたいこととは別に、今、興味や関心を抱く分野に対して、積極的に情報を集めてみましょう。

POINT② 自分の「好きなこと」について身近な人と話し合ってみよう

今回の対談記事の冒頭では、「LMアドバイザーが質問 ⇒ Bさんが回答」という場面が何度か見受けられました。実はこれ、お悩みに対して解決の第一歩となる重要なヒントだったのです。
自分の得意分野や興味のある物事を自覚している場合はもちろん、誰かからの質問に答えることで、それがより明確になります。人との対話を重ねることで、自分の思っていることが確立されていくという経験はありませんか? 誰かに自分のことを伝える時、頭の中で整理をして言葉を発するという流れが生まれるので、より客観的に自分を知ることができます。また、普段からノートに自分の好きな物事を書き溜めていくという習慣を取り入れることも効果的でしょう。

POINT③ 将来を「好きなこと」から逆算してみよう

以上のポイントを踏まえて、少しでも「好きだと思える対象」を見つけたら、それらと今後どのような形で関わっていけるかを考えてみましょう。
例えば、普段から読書好きな人が進路を考える時、将来は本に携わる仕事がしたいと思っているとします。本に携わる仕事は、書店や図書館、出版社や製本・装丁、校正、翻訳など、他にも様々な職種が挙げられますね。

  • 図書館で働くのであれば図書館司書の資格を持っていた方がよい
  • 装丁や製造に携わる分野であれば、デザインの勉強をしていた方がよい
  • 校正者になるには日本語の正しい使い方を判断できるスキルが必要

以上のように気になる職業の特徴を調べてみると、目指すものに向けて学ぶべきジャンルを大きく分けることができます。

編集後記

今回、LMアドバイザーへ寄せられた「将来やりたいことがなく、進学先の学部決定に困っている」というお悩みから、自分の好きなことを見つけるためのポイントをご紹介いたしました。
大学進学は人生の中で重要な選択の一つですが、将来のキャリアや今後の人生のすべてを決定するものではありません。年を重ねてから新たに挑戦したことに出会うなど、将来の進路が柔軟に変化する可能性も十分にあります。
今、このような不安を抱えている方は、「わからない、なにもない」を逆に考えて、「なんでもできる、好きなことを選べる」という幅広い選択肢を持っておられます。このように柔軟な気持ちを持って、進学活動に向き合っていただけることを陰ながら願っています。

また、LMアドバイザーは進学情報はじめ、今回のように職種についての質問や受験にまつわるお悩みなど、様々なご相談を受け付けています。「身近な人には話しにくいな」「こんなこと相談していいのかな」もちろん、些細なことでもOKです。ぜひ、気軽な気持ちでご相談ください!