【製菓衛生師とは】国家資格「製菓衛生師」のメリットとは?受験資格、試験内容も紹介します!

【製菓衛生師とは】国家資格「製菓衛生師」のメリットとは?受験資格、試験内容も紹介します!
        

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投稿日:2020年9月17日 | 最終更新日:2024年2月16日

パティシエになりたい人はまず、どうしたらパティシエになれるのかを調べますよね。
そこで登場する資格が、お菓子のエキスパートである証明である「製菓衛生師」です。

でも実はこの資格がなくてもパティシエになることは可能なんです。「それなら資格とる必要ないんじゃない?」と思う方も少なくないかもしれません。

しかしパティシエになりたい人のほとんどはこの「製菓衛生師」の資格を取得しています。
今回は、そのメリットはなんなのかをご紹介していきます!

目次

「製菓衛生師」はどんな資格?

「製菓衛生師」とはパティシエとして基礎的な技術や知識があることを証明する国家資格です。

パティシエになるには、「製菓衛生師」の資格も調理師免許も必須ではありません。
ですが、パティシエになる人のほとんどが製菓衛生師の資格を取得します。

なぜならば、「製菓衛生師」の資格を持たずにパティシエにはなれたとしても、独立開業する際にこの「製菓衛生師」の資格がなければお客様にお菓子を提供することができないからです。

つまり製菓衛生師とは、「食品衛生責任者資格のお菓子に特化したバージョン」と言えます。
具体的には「衛生の知識」「食の安全に関わる知識」を有し、なおかつ「一定の製菓知識」を持っている、ということが証明できるわけです。

「製菓衛生師」の資格取得方法

「製菓衛生師」の資格取得のためには、製菓衛生師国家試験に合格しなくてはいけません。

そしてその国家試験を受けるためには条件があります。それぞれのルートを見ていきましょう。

①2年以上製菓業務に従事し、受験資格を取得した上で製菓衛生師試験に合格する

いわゆる「現場で経験を積む」というものです。

未経験の状態から下積みとして現場に入り、2年以上の実績をもてば製菓衛生師の受験が可能となるので、そこから資格試験に挑みます。

例えば中学卒業後すぐに菓子店に勤めて2年間製造に携われば、最短で受験資格が得られることになります。

②厚生労働省が指定する製菓衛生師養成施設を卒業し、製菓衛生師試験に合格する

製菓系の専門学校などに入学し、基礎からしっかりと学んだ上で試験を受けるルートです。
製菓衛生師に必要な科目を1年間学ぶと受験資格が得られますが、専門学校は2年制の場合も多いです。

専門学校に進学することで、専門性の高いカリキュラムでプロの講師から製菓について学ぶことができます。
また、学校によっては併設のカフェなどで実際の店舗で働くような体験を行っているところもあります。

①のように下積みしながらの受験勉強は大変なので、専門学校などの養成施設を卒業して試験を受ける人が多いです。

「製菓衛生師」を取得するメリット

安全にお菓子を作る能力を証明できる

美味しくて見た目も良いお菓子やケーキを作るためには、素材の活かし方やその繊細な技法・テクニックを身に付ける必要があります。

しかし、人が口に入れる食べ物ですので、衛生管理といった「食の安全」についても学ぶ必要がありますよね。

「製菓衛生師」の資格を持っていることで、お客様に対して、自身が安全にお菓子を作ることができるという能力を証明することができるのです。

また、「製菓衛生師」の資格を持っていることで現場においての信頼感につながります。

パティスリーやホテルなどで働く際も、独立開業する際も、「製菓衛生師」は重要な資格の一つなのです。

海外で働くときのビザ取得が有利になる

海外でパティシエとして働きたいとなったときに、「製菓衛生師」の資格はビザの取得に有利になります。

日本を出て海外で働く際には、大体の国では「就労ビザ」を取得する必要があります。
就労ビザを持たずに働いてしまうと違法になり国外追放となってしまう場合もあります。

就労ビザを取得するためには、申請をして審査を受けなければなりません。この審査では「この人でなければできない仕事か?」「この人が働くことで国に利益がもたらされるか?」などが重視されます。

このとき、ほかに代わるもののない専門技術を持っている点がアピールできるということで、専門性の高い国家資格である製菓衛生師は大変有利になるのです。

開業時に「食品衛生責任者」を無試験で取得可能

製菓衛生師を持っていると、飲食店を開業する際に必要となる「食品衛生責任者」の資格を申請のみで取得することが出来ます。

将来の独立開業を目指す人ならば、特にこの資格が役に立つでしょう。

「製菓衛生師」の合格率は?

「製菓衛生師」試験の合格ラインは、100点満点で、原則として概ね60点以上です。国家試験の難易度としてはそこまで難しくはなく、合格率も例年70〜80%前後と高いです。
都道府県ごとに合格率は若干異なり、地域によっては90%を超えることもあります。

また、専門学校などに通って受験する場合、しっかりと試験対策も受けられるので学年全体で100%となる学校も多く、独学よりは格段に合格率が上がります。

「製菓衛生師」の試験内容

難易度に関してはそこまで高くないものの、「製菓衛生師」の資格試験は、勉強範囲が広いため学校に通って勉強した方が効率がいいと言えます。

製菓衛生師の試験は年に1回・各都道府県の管轄で実施されます。ただし、受験場所は現在の住所や勤務地に関わらず、お好きなところで受けることができます。

製菓衛生師試験は7科目、マークシート形式

「製菓衛生師」試験は、四者択一のマークシート形式で行われます。設問数は原則60問となっていますが、受験する都道府県によって異なる可能性があるので注意してください。

「製菓衛生師」試験の科目は?

「製菓衛生師」の試験科目は7科目で、それぞれの分野の問題数は概ね以下のようになっています。

  1. 衛生法規(3問)
  2. 公衆衛生学(9問)
  3. 栄養学(6問)
  4. 食品学(6問)
  5. 食品衛生学(12問)
  6. 製菓理論(18問)※
  7. 製菓実技(選択6問)※

※「製菓実技」については、和菓子・洋菓子・製パンから一つ選択することになります。
※「菓子製造技能士」の1級もしくは2級を持っている場合、「製菓理論」と「製菓実技」の科目は免除となります。

「製菓衛生師」に合格するには

「製菓衛生師」の試験に合格するのはそれほど難しいことではないと述べましたが、幅広い範囲からの出題になるため、それなりに勉強が必要になります。
そのため独学の場合はハードルが高くなってしまうかもしれません。

専門学校に通う場合には、授業カリキュラムに製菓衛生師の資格習得のために必要な勉強が含まれているので、効率よく勉強することができます。
また、「学校に通うほど時間がない」という人でも、専門学校には通信制のコースがあるところもありますので仕事をしながらでも学校に通うことができます。ぜひ検討してみてください。

製菓衛生師になるためのオススメの専門学校

ここからは、おすすめの製菓衛生師になるための専門学校をご紹介します。

いずれも製菓衛生師分野でとても評価の高い学校なので、製菓衛生師になるために専門的に学びたいという方には最適な学校です。

専門学校ビジョナリーアーツ【東京都渋谷区】

◆関連学科:フードクリエイト学科

楽しい生活のための学校ビジョナリーアーツは学校=現場という考えを大切にしています
【学校の特徴】・実践的に学ぶ・プロから学ぶ・業界の“今”を知る

クオリティの高い商品を作るスキルを身につけ、自分たちで直接お客様に届けるまでを実践する21世紀の職人を目指します。
専門学校ビジョナリーアーツの詳しい紹介はこちら

香川調理製菓専門学校【東京都豊島区】

◆関連学科:製菓科

1959年(昭和34年)、東京で最初に認可を受けた調理師養成の伝統校。
創設以来、多くの卒業生が業界で活躍しています。
製菓科ではお菓子やパン作りをバランスよく学び、多彩な技術を持ったパティシエ・ブーランジェを養成します。
香川調理製菓専門学校の詳しい紹介はこちら

東京製菓学校【東京都新宿区】

◆関連学科:洋菓子専科、洋菓子本科

うまくなりたいすべての人に「最高の学び」を

東京製菓学校では、開校日の授業見学や個別相談を随時受け付けています。
専門スタッフがひとり一人のご来校にしっかり対応させていただきますので、ぜひ事前にご予約ください。
東京製菓学校の詳しい紹介はこちら

東京調理製菓専門学校【東京都新宿区】

◆関連学科:パティシエ・ブーランジェ科

東京調理製菓専門学校は、即戦力となる調理師・パティシエ・ブーランジェになるため、4学科を設置している学校です。
パティシエ・ブーランジェ科のお菓子とパンの実習時間は全体の90%以上で、学べる数は320品!
1年制で一流のホテル・結婚式場などに職場体験実習ができるのは東京調理製菓専門学校だけ!オリジナル商品を開発し学内で販売する授業も体験できます。
東京調理製菓専門学校の詳しい紹介はこちら

町田製菓専門学校【東京都町田市】

◆関連学科:製菓衛生師科

2年間で1000時間以上の実習、プロの技術を学ぶ!
製菓技術の基礎から応用はもちろん、製菓・製パンの専門的な技術を体系的に学びます。
製菓衛生師資格取得に必要な衛生・栄養などの科目やデザイン学、菓子語学などの科目を通じ、スイーツへの造詣をより深くしていきます。
町田製菓専門学校の詳しい紹介はこちら

大原医療福祉製菓専門学校梅田校【大阪府大阪市】

◆関連学科:製菓・製パンコース

プロ仕様の充実した最新設備を完備した環境で、パティシエやブーランジェとして第一線で長年活躍してきた講師陣が分かりやすく丁寧に指導。
現場に近い学習環境で将来のイメージを膨らませることができます。

パティシエ専攻コース、ブーランジェ専攻コース、カフェ専攻コースも選択可能。実践力を養う様々な実習を受けられます。
製菓の技術だけでなく食や衛生、経営についての知識も学べるカリキュラムも魅力です。
大原医療福祉製菓専門学校梅田校の詳しい紹介はこちら

大原簿記法律&美容製菓専門学校和歌山校【和歌山県和歌山市】

◆関連学科:製菓・製パンコース

大原学園の和歌山校。製菓・製パン系以外にも公務員・ビジネス・スポーツ・ホテル・ブライダル・ビューティーなどの多彩なコースを設置していて、専門知識・技術はもちろん、社会人として必要なビジネススキルを学ぶことができます。

製菓・製パンコースに加え、パティシエ専攻、ブーランジェ専攻、カフェ専攻の選択も可能。
経験豊富な講師が実践的な「技術」と「知識」を一から教えてくれるから、お菓子やパンを作ったことがない人でも安心して授業についていけるカリキュラムです。
大原簿記法律&美容製菓専門学校和歌山校の詳しい紹介はこちら

国際調理製菓専門学校【新潟県新潟市】

◆関連学科:シェフ学科、健康給食学科、カフェ学科、調理師学科、栄養士学科、パティシエ学科

新潟で調理・カフェ・製菓・製パン・栄養の世界を目指すなら”新潟県で唯一の食の総合専門校”Food(フード)国際調理製菓専門学校

Foodは、食を通じて多くの人を笑顔にする本物の食の職人を目指します。
3つの国家ライセンス[調理師免許・栄養士免許・製菓衛生師免許]取得で食を総合的に学びます。
国際調理製菓専門学校の詳しい紹介はこちら

大原医療スポーツ製菓専門学校北九州校【福岡県北九州市】

◆関連学科:製菓・製パンコース

大原ならではの3つの強みは、
❶パリの三ツ星レストランで活躍したシェフパティシエから直接学べる!
❷大原は授業の約70%が実習!圧倒的実践力が身につく!!
❸業界で活躍する専門家の直接指導とアプランティサージュ・システムで実践力と創造力を養う!

フランス人パティシエ ビアンコニ・ステファン先生に基本技術から高度な技術が必要な細工物まで学べます。
大原医療スポーツ製菓専門学校北九州校の詳しい紹介はこちら

北九州調理製菓専門学校【福岡県北九州市】

◆関連学科:製菓衛生師科

製菓衛生師科 1年コースでは、洋菓子・和菓子・パンなど製菓全般の専門的な知識と技術を徹底して学ぶことができます。
製菓衛生師試験は2年以上製菓製造業に従事しないと受験できませんが、卒業と同時に「製菓衛生師受験資格」が取得できるカリキュラムです。
北九州調理製菓専門学校の詳しい紹介はこちら

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