バンダイに就職するには?おもちゃ業界トップ企業を目指すための進路選び

  • 📅 投稿日 2026年01月07日│最終更新日 2026年01月07日
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「妖怪ウォッチ」「仮面ライダー」「プリキュア」……。子どもの頃に夢中になったおもちゃや、大人になってもワクワクする「ガンプラ」「たまごっち」。

日本のホビー業界を語る上で欠かせないのが、これらすべてを生み出した「バンダイ」です。「好きなことを仕事にしたい!」という人にとって、憧れの就職先の一つではないでしょうか。

でも、実際に入社するにはどうすればいいのか、どんな進路を選べばいいのか。一緒にチェックしていきましょう!

バンダイってどんな会社?

株式会社バンダイは1950年創業の老舗玩具メーカーで、現在はバンダイナムコグループ・トイホビーユニットの事業統括会社として位置づけられています。

本社は東京都台東区。玩具の企画から開発、製造、販売までを一貫して手がけているのが特徴です。

グループ内には「BANDAI SPIRITS」という会社もあり、こちらは主にプラモデル事業を担当しています。ガンプラの企画や製造を担っている会社、と言うとイメージしやすいかもしれません。
採用はバンダイで一括して行われ、入社後に適性を見て配属先が決まります。

売上規模で見ても、バンダイは国内玩具市場でトップクラス。ガンプラは累計出荷数7億個を超え、世界中にファンがいます。たまごっちや仮面ライダー、プリキュア関連商品など、時代を象徴するヒット作を生み出し続けてきました。

また、単なる玩具メーカーにとどまらず、IPビジネス(知的財産を活用した事業展開)に強いのもバンダイの特徴です。アニメ、ゲーム、カプセルトイ、カードゲームなど、さまざまな分野にコンテンツを広げながら、それぞれの商品開発につなげています。

バンダイに入るための進路選択

まず知っておきたいのが、応募資格です。バンダイ本体(新卒)の場合、学歴の条件が少し厳しめになっています。

株式会社バンダイの応募資格

【総合職1】大学・大学院を卒業見込みの方
【総合職2】高等専門学校・大学・大学院を卒業見込みの方

つまり、専門学校卒では応募できません。(「高等専門学校」とは中学卒業後から5年間学ぶ「高専」のこと)
バンダイ本体を目指すなら、まずは大学か高専へ進むのが基本のルートになります。

グループ会社という選択肢

ただし、バンダイ本体では専門学校卒の応募ができませんが、バンダイナムコグループ全体で見ると、専門学校卒も積極的に採用しています。

たとえば、バンダイナムコエンターテインメントは、専門学校・大学・大学院を卒業・修了見込みの方を募集対象としています。

ゲーム開発に特化したバンダイナムコスタジオ、アミューズメント機器開発を手がけるバンダイナムコアミューズメントラボ、アニメーション制作のバンダイナムコピクチャーズなども、専門学校卒の採用実績があります。

つまり、「バンダイナムコグループで働く」という目標であれば、専門学校という進路も十分に現実的な選択肢になるわけです。
ゲーム開発やCG制作、アニメーション制作といった専門技術を身につけたい場合、専門学校で実践的なスキルを磨き、グループ内の関連会社を目指すという道もあります。

【バンダイナムコグループの組織体制】

  • トイホビーユニット:バンダイ/BANDAI SPIRITS 等
  • デジタルユニット:バンダイナムコエンターテインメント/バンダイナムコスタジオ 等
  • 映像音楽ユニット:バンダイナムコフィルムワークス/バンダイナムコピクチャーズ 等
  • アミューズメントユニット:バンダイナムコエクスペリエンス/バンダイナムコアミューズメント 等

※その他、流通・物流などをサポートする関連事業会社あり

どんな仕事があるの?

バンダイの新卒採用には、総合職1と総合職2という2つのコースがあります。

【総合職1】

企画、営業、プロモーション、管理など、全部署・全職種に配属の可能性がある職種です。採用人数は40名程度。東京勤務が基本です。

商品企画では、「何が求められているか」を徹底的にリサーチします。市場調査や競合分析を行い、版権を持つパートナー企業と連携しながら商品の方向性を固めていきます。

営業職では、量販店やオンラインショップ、専門店などに対して自社商品を提案し、店頭での販売計画を練ります。ただ売るだけでなく、どう見せるか、どう体験してもらうかまで考える仕事です。

プロモーション職では、広告戦略の立案からイベント企画、CM制作、WEBサイト運営まで幅広く担当します。

【総合職2】

こちらはより専門性の高い職種で、玩具・フィギュアの設計・電気設計・生産管理(東京配属)と、プラモデルの設計・金型・成形・生産・デザイン(静岡配属)に分かれています。採用人数は東京・静岡合わせて10名程度です。

東京配属では、玩具やフィギュアの機構設計、電気回路の設計、海外工場との生産調整などを担当します。

静岡配属では、バンダイホビーセンターでガンプラの設計ディレクション、金型製作、多色成形機のオペレーション、パッケージデザインなどを手がけます。

求められる人物像「同魂異才」

バンダイの人材ポリシーは「同魂異才(どうこんいさい)」という言葉で表されます。これは、「世界中に夢・遊び・感動を届けたいという同じ想いを持ち、多種多様な社員の能力を活かす」という考え方です。

つまり、目指す方向は同じでも、そこに至る道筋や持っているスキルはそれぞれ違っていい。むしろ、異なる才能が集まることで新しい価値が生まれる。そんな組織を目指しています。

採用ページでは「明確な入社動機がある人」を求めていると書かれています。玩具や子どもが好き、実現したい夢がある、夢や感動を与えたいなど、どんな動機でも構いません。大切なのは、バンダイで何をやりたいのか、どんな目標を持っているのかを明確に語れることです。

たとえば、ガンプラの開発チームは「作る楽しさ」を追求し続けています。組み立てやすさ、可動範囲の広さ、塗装のしやすさ。細部にまでこだわることで、ファンの期待を超える体験を提供しようとしています。

そうした姿勢を持てる人、つまり「ユーザー視点で考えられる人」が求められています。自分が楽しいと思えるものを、誰かにも楽しんでもらいたい。その気持ちを形にできるかどうかが、バンダイで働くうえでの核になります。

バンダイに就職実績のある大学

バンダイの採用実績には、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学などの難関私立大や、関西学院大学、立命館大学といった関西の有力校が上位に並びます。

また、東京大学や大阪大学などの国公立大学からも採用があり、選考のレベルが高いことは間違いありません。

一方で、出身大学だけで線を引くような雰囲気は強くなく、日本大学や近畿大学といった大規模私大、各地の工業大学、東京藝術大学などの美術系大学まで、出身校はかなり幅広いのが特徴です。

特定の偏差値帯にこだわらず、バンダイが掲げる「同魂異才」の精神に基づき、多様な個性や情熱を持つ人材が全国から集まっているといえるでしょう。

バンダイナムコグループに就職実績のある専門学校

バンダイ本体は大学卒が中心ですが、グループ全体(エンターテインメント、スタジオ、ピクチャーズ等)に目を向けると、技術やセンスを武器にできる専門学校卒のクリエイターが活躍しています。

具体的な実績としては、ゲーム・ITに強い日本電子専門学校京都コンピュータ学院、クリエイティブ・CG分野ではアミューズメントメディア総合学院バンタンゲームアカデミーなどから採用されています。

また、デザイン・美術系では専門学校デジタルアーツ東京桑沢デザイン研究所など、各校の強みに合わせた採用が行われています。

専門学校で実践的なスキルを磨き、グループの第一線で活躍する道も、非常に現実的で魅力的な選択肢になります。

 

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今から何を学べばいい?

文系志望の場合

総合職1を目指すなら、学部はあまり関係ありません。文学部出身で商品企画を担当している社員もいますし、経済学部出身でデザイン寄りの仕事をしている人もいます。

それよりも大切なのは、日頃から「なぜこの商品がヒットしているんだろう?」「どうすればもっと楽しくなるだろう?」と考える習慣を持つことです。

玩具売り場に足を運んでみるのもいいでしょう。どんな商品が目立つ場所に置かれているか、パッケージにはどんな工夫があるか、子どもたちがどんな商品に興味を示しているか。そういう観察を続けることで、マーケティング的な視点が自然と身につきます。

また、バンダイはIPビジネスに強い会社なので、アニメやゲーム、マンガといったコンテンツにも幅広く触れておくといいでしょう。「このキャラクターを玩具にするなら、どんな機能があったら面白いだろう?」と想像してみる。そういう妄想力が、商品企画の現場では武器になります。

コミュニケーション能力も重要です。バンダイの仕事は、社内外のさまざまな人と協力しながら進めるものが多いです。学校のプロジェクトやサークル活動、アルバイトなどで、チームで何かを成し遂げる経験を積んでおくと役立ちます。

理系志望の場合

総合職2を目指すなら、工学系の知識があると有利です。機械工学、電気電子工学、情報工学など、モノづくりに関わる分野を学んでおくと、設計や開発の仕事で活かせます。

高専に進学するという選択肢もあります。高専は5年間かけて実践的な技術を学ぶ教育機関で、バンダイの総合職2では高専卒も応募対象になっています。早い段階から専門的な技術を身につけたいなら、高専は魅力的な選択肢です。

大学に進学する場合も、座学だけでなく実際に手を動かす経験が大切です。プラモデルを作ってみる、電子工作をしてみる、3Dプリンターで何か作ってみる。そういう経験を通じて、「どうやったら精度が上がるか」「どうすれば組み立てやすくなるか」を考える習慣をつけておくといいでしょう。

デザイン職を目指すなら、美術系の学びや作品制作の経験が評価されます。ただし、単に絵が上手いだけでなく、「この商品を手に取った人がどう感じるか」を想像できるデザイン力が求められます。

どの進路でも共通すること

「好き」を仕事にするためには、好きなだけじゃ足りません。「なぜ好きなのか」「何が自分を惹きつけるのか」を言葉にできることが大切です。

面接では「どんなおもちゃで遊んでいたか」「最近のヒット商品をどう見ているか」といった質問もあるようです。ただ「好きです」と答えるのではなく、「このギミックが面白いと思った」「このマーケティング戦略がすごいと感じた」と具体的に語れるようにしておくといいでしょう。

自己分析も欠かせません。「自分は何が好きなのか」「どんなときにやりがいを感じるのか」「将来どうなりたいのか」。こうした問いに向き合うことで、志望動機も自然と固まっていきます。

自分が本当に興味があるのは商品企画なのか、それとも技術開発なのか。人と関わる仕事がしたいのか、黙々とモノづくりに集中したいのか。そうした問いに答えることで、大学で何を学ぶべきか、どんなスキルを身につけるべきかも見えてきます。

新卒で入れなくても道はある

新卒採用だけがすべてではありません。バンダイでは中途採用も積極的に行っており、2024年度のデータでは中途採用比率が42.3%に達しています。入社者の約4割が中途採用という計算になります。

つまり、一度別の道に進んでから、改めてバンダイを目指すという選択肢もあるわけです。新卒時に縁がなかったとしても、違う環境でスキルを磨き、経験を積んでから再挑戦する。そういう道もあると知っておくと、進路選択の幅が広がります。

海外で働く可能性も

バンダイはアメリカ、ヨーロッパ、アジアに拠点があり、キャリアプランの中で海外グループ会社への赴任を希望することも可能です。

語学力については絶対条件ではなく、判断材料の一つとして扱われます。つまり、英語が完璧に話せなくても、熱意や実績があれば海外勤務のチャンスはあるということです。

将来的に海外で働きたいと考えているなら、大学時代に語学力を磨いておくのはもちろん、異文化理解やグローバルな視点を養うことも大切です。留学経験がなくても、国内で多様な価値観に触れる機会を意識的に作ることで、グローバルな感覚は身につけられます。

業界全体を知っておこう

バンダイに限らず、玩具業界全体を理解しておくことは大切です。国内市場の規模、競合他社の動向、海外展開の現状など、幅広い視点を持つことで、「なぜバンダイなのか」を説得力を持って語れるようになります。

たとえば、日本玩具協会が毎年発表している市場動向レポートには、どんなジャンルの玩具が伸びているか、どの年齢層に売れているかといったデータが掲載されています。こうした情報に目を通しておくと、業界全体の中でのバンダイの位置づけも理解できます。

最後に

バンダイへの就職は簡単ではありません。競争率も高く、求められる水準も高いです。

でも、それ以上に大事なのは「なぜバンダイで働きたいのか」を自分の言葉で語れることです。好きだからという気持ちは大前提として、その先に何を実現したいのか。どんな商品を世に送り出したいのか。誰にどんな体験を届けたいのか。

進路選択の段階から、そうした問いを意識しておくことが大切です。大学に進むのか、高専に進むのか。専門学校でスキルを磨いてグループ会社を目指すのか。それぞれの道にそれぞれの可能性があります。

今のうちから進路選択に気を付けたり、業界研究をしてみたりして、少しずつ夢に近づいていきましょう!

 

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