公立大学の学費はいくら?近くて安い県立・市立・国立と私立大学の学費差について

  • 📅 投稿日 2023年02月01日│最終更新日 2024年10月04日
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大学に進学したいと考えているものの、学費が気になっている方は非常に多いのではないでしょうか。

そこで今回は、県立や市立を含む国公立大学と私立大学の学費についてご紹介したいと思います。

学費の安いおすすめの大学についてもご紹介していきますので、安い学費の大学を探している方はぜひ本記事を最後までご覧ください!

国立大学の学費は?

まず、公立大学の学費の参考とするため、国立大学の学費を見ていきましょう。
国立大学の学費は標準額が文部科学省によって定められていて、入学金が282,000円、年間授業料が535,800円です。初年度納入金額は817,800円になります。学部による差異はありません。

国立大学で卒業までの4年間にかかる学費は、入学金+授業料×4年=242万5200円ということになります。

この学費は全国すべての国立大学に適用されますが、例外もあり、大学の判断で20%を限度に増額することも認められています。

2024年度までに授業料を増額している大学は、東京工業大学、東京医科歯科大学、東京藝術大学、千葉大学、一橋大学、東京農工大学です。東京工業大学と東京医科歯科大学は2024年10月に統合して東京科学大学になっています。

これらの大学の授業料は東京科学大学が635,400円、ほか4校が上限120%の642,960円です。入学金を増額している大学はありません。また、東京大学が2025年度より授業料を年額642,960円に改定することを発表しています。

公立大学の学費は?

公立大学は、地方公共団体が設置・管理する大学で、令和6年5月1日現在で101校あります。(専門職大学含む)

公立大学の学費は、国立大学の標準額と同じくらいに設定している大学が多く、ほとんどの大学が入学金が282,000円、年間授業料が535,800円、初年度納入金額は817,800円程度です。こちらも学部による違いはありません。

文部科学省が学生納付金調査から算出した公立大学(昼間部)の学費の平均は、入学金(地域内)224,066円、入学金(地域外)374,371円、授業料536,191円となっています。

公立大学無償化も?住所による学費の違い

公立大学では、地元地域から進学する学生(地域内)とそれ以外の学生(地域外)で入学金に差をつけている大学が多く、公立大学の入学金の平均は地域内入学者が22万4066円、地域外入学者が37万4371円です。

そのため地域内の学生が初年度に納付する金額は平均70万円から80万円、地域外で約90万円から100万円となります。

地域内か地域外かの基準は、入学者や保護者の住所によることが多いようです。どの時点での住所なのか、どんな範囲なのかは大学により異なるので、公立大学進学を目指す場合は調べておきましょう。

また、最近では入学金だけでなく、授業料についても居住地域で変える公立大学が増えてきています。

2024年度からは、東京都立大学で生計維持者が都内在住の場合は所得制限なく授業料が全額免除となりました。

大阪公立大学や兵庫県立大学、芸術文化観光専門職大学(兵庫県)でも同様に、学生本人と生計維持者が居住地などの要件を満たせば、所得制限なしの授業料無償化が始まっています。2026年度には入学金も免除となります。

もともと地域における社会・経済・文化への貢献が期待される公立大学ですが、学費の面からも地域の注目を集めそうですね。

私立大学の学費は?

私立大学の学費は大学・学部によって大きく異なることが多いです。
文部科学省の文系・理系・医師系・その他と学部に分けて学費のデータによると、平均値は以下の通りです。

文系:約398万円
理系(医学部・歯学部・薬学部を除く):約542万円
理系(医学部・歯学部・薬学部):約2357万円(6年間)

国公立であれば、医学部など6年制の場合でも学費総額約350万円なので、私立との負担の違いが際立ちますね。

▼国立・公立・私立大学の学費についてさらに詳しく!

学費が安い!おすすめ公立大学一覧

ここからは学費の安いおすすめの大学についてご紹介していきたいと思います。

学費の負担の軽さでいえば、東京都や大阪府など無償化制度を始めている公立大学の対象者になってしまいますが、ここではそれぞれの地域で特徴のある公立大学をご紹介していきます!

埼玉県立大学【埼玉県越谷市】

埼玉県立大学は、

公立大学として、「保健医療福祉に関する教育・研究の中核となって地域社会に貢献」をミッションとする

大学です。

学部は保健医療福祉学部のみですが、看護学科、理学療法学科、作業療法学科、社会福祉子ども学科、健康開発学科を設置しており、保健・福祉・医療を幅広く学ぶことができます。

看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、臨床検査技師、歯科衛生士など各学科で目指す国家資格の国家試験合格率は非常に高く、就職率も高い大学です。

埼玉県内の方と埼玉県外の方で入学金が大きく異なる大学で、

埼玉県内の入学者:211,500円
埼玉県外の入学者:423,000円

県外から入学を希望する方は県内在住者の2倍の金額ですが、埼玉県内にお住まいの方にとっては標準額よりも安い入学金で入学できます。

埼玉県立大学の年間授業料は621,000円と標準額よりも高めといえど、医療系の国家資格を取れる大学の学費としては、非常に魅力的ではないでしょうか。
埼玉県立大学の詳しい紹介はこちら

千葉県立保健医療大学【千葉県千葉市】

千葉県立保健医療大学は1学部4学科、2つのキャンパスをもつ公立大学です。有名な看護学科だけでなく、栄養学科や歯科衛生学科、リハビリテーション学科(理学療法学専攻、作業療法学専攻)といった様々な学科で、健康づくりのプロフェッショナルを育てています。

保健師、助産師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士の令和5年度国家試験合格率は100%!作業療法士は96.0%。就職率もほぼ100%を誇る、資格と就職に強い大学です。

学費は、入学金が千葉県在住の方が282,000円、千葉県以外に在住している方が423,000円と、千葉県在住の方のほうが初年度納入金を安くできる大学です。年間の授業料は535,800円と一律です。
千葉県立保健医療大学の詳しい紹介はこちら

横浜市立大学【神奈川県横浜市】

横浜市立大学は国際商業都市の横浜で育まれた伝統と精神が受け継がれる大学です。
創立90周年の2018年には首都圏初となるデータサイエンス学部を新設したり、国際総合科学部を再編して国際教養学部、国際商学部、理学部を設置したりするなど、国際性と進取性に富む大学でもあります。

横浜市立大学の大きな特徴のひとつは、医学部を持つ都市部の公立大学であると言えるでしょう。

学費は、入学金が横浜市内在住者は142,000円、横浜市外の在住者は282,000円。

年間授業料は、国際教養学部・国際商学部・理学部・データサイエンス学部・医学部看護学科では557,400円。そして医学部医学科では573,000円です。

施設設備費(初年度のみ)は、医学部医学科以外の学科では市内在住者25,000円、市外在住者50,000円の一方、医学科では市内在住者150,000円、市外在住者200,000円がかかりますが、国立大学と同様、入学金や授業料に他学科と大きな違いは見られません。

横浜市内在住者であれば入学金も標準額の半額となり、入学金と授業料を合わせた6年間の学費の総額は358万円になります。

さまざまな諸経費もかかりますが、かなり安い学費で医師を目指せる学校のひとつといえるでしょう。
横浜市立大学の詳しい紹介はこちら

福知山公立大学【京都府福知山市】

基本理念は「市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学」。ですが、地域内も地域外も区別なく、入学金282,000円、授業料535,800円で学べる大学です。

学部は地域経営学部(地域経営学科、医療福祉経営学科)と情報学部。

特に地域経営学部では地域経営学の技術を学び、それらを用いて地域の価値の向上や持続可能な社会の形成に寄与できる人材を育成できることを目指しています。

福知山公立大学の詳しい紹介はこちら

神戸市看護大学【兵庫県神戸市】

“いちかん”の愛称で親しまれる神戸市看護大学。全学年が400名程度の少人数のアットホームな環境で、看護師や保健師といった看護専門職を目指せます。

神戸市看護大学の学費は、入学金が神戸市民141,000円、その他の方282,000円。授業料は年間で535,800円と一律ですが、神戸市内にお住いの方は特に初年度納入金をおさえることのできる大学です。

さらに、市内就職奨励金の対象となれば、総額141,000円の奨励金が支給されるため、市内在住者なら入学金が実質0円。地域外の方も実質141,000円になります。
対象は2023年3月以降の看護学部卒業生で、卒業後に神戸市内の医療機関等に看護師、保健師または助産師として就職した人。勤続年数に応じて1年経過ごとに支給され、総額141,000円もらえます。

5万㎡の緑あふれる広大な敷地に、イタリア・フィレンツェを思わせるデザインで統一した建物をゆったりと配置も魅力的。キャンパスが非常に広く、図書館や教育とハーブ園や本部研究等など様々な施設が充実している大学でもあるので、大学生活を充実させたい方にも非常にオススメな学校です。
神戸市看護大学の詳しい紹介はこちら

まとめ

今回は、大学の学費が気になる方のために国公立大学と私立の学費差についてご紹介するとともに、学費の安い国公立大学についてもご紹介してきました。

コレカラ進路.JPのコレ進レポートでは、大学の学費を抑えたい人のための様々な情報をご紹介しています。

また、興味のある学校がある方は、オープンキャンパスに参加したり、資料請求をしたりしてみてはいかがでしょうか。実際に訪れたり質問したりすることで、教材費や諸経費など在学中にかかる学費以外のリアルな金額をしっかりと把握することができるはずです。

ぜひこれら記事を読んだり、学校を調べたりして、大学進学や将来の夢を叶えてくださいね。あなたの進路を応援しています!
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