【大学4年間の平均費用は?】国立大・公立大・私立大の学費を比較しながら紹介します!

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投稿日:2023年3月24日 | 最終更新日:2023年10月25日

進学先を考えるにあたって、学費の金額の確認は避けては通れませんよね。

進学にはどのくらいの資金の準備が必要か?どんな費用がかかるのか?

今回は、大学4年間でかかる費用について、入学から卒業までの平均や学費の内訳を、国公立大学・私立大学・専門学校の学費を比較しながら紹介します。

入学金や学費の支払い時期や、学部・分野による平均学費の違いも解説するので、ぜひご覧ください!

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学費にはなにが含まれるの?

◆大学でかかる学費・費用

  • 入学金(初年度のみ)
  • 授業料
  • 施設設備費
  • 実験実習費
  • 諸会費(同窓会費・後援会費・父母会など)
  • 教科書・参考書代
  • 通学交通費
  • 一人暮らしする場合は準備金・生活費

一般的には、学費には『授業料』のほか『施設設備費』や『実験実習費』が含まれています!

『施設設備費』や『実験実習費』は学校ごとに名称が異なる場合が多く、費用に含まれる範囲も異なります。

これらの他にも同窓会費や後援会費や父母会などの『諸会費』も必要である場合があります。

大学の学費に含まれる内訳は大学や学部によってさまざまです。

詳しい内訳は各大学の入学案内や、オープンキャンパスや進学相談会に参加した際に貰える資料に掲載されています。

また、入学を決める時に納入する『入学金』と、上記の授業料や設備費等をあわせた、1年目に必要な金額のことを【初年度納入金】と呼び、入学金が含まれる分、一般的に初年度の費用がもっとも高くなる傾向にあります。

学費以外にも教科書や参考書代、通学交通費、一人暮らしをするならばその準備金や生活費が必要となるため、事前にしっかりと調査しましょう。
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大学4年間でかかる学費は?

まず、大学4年間でかかる学費の平均総額をまとめました。

大学4年間にかかる学費の平均は…

種別 学費
国立大学 約243万円
公立大学(地域内) 約237万円
公立大学(地域外) 約253万円
私立大学(文系) 約398万円
私立大学(理系) 約542万円
私立大学(医歯系) 約2,357万円

大学4年間でかかる合計学費は、国公立大学か私立大学かだけでなく、学部によっても大きく変わります。

それぞれの大学の学費を詳しく見ていきましょう。

国立大学の平均学費

国立大学
入学金 282,000円
年間授業料 535,800円
初年度納入金 817,800円
4年間合計 2,425,200円

国立大学の学費は国によって定められていて、
・入学金:28万2000円
・年間授業料:53万5800円
が標準額とされています。
初年度納入金は81万7800円となります。

授業料は毎年払うので、入学金と授業料とあわせた国立大学の4年間の学費の合計は242万5200円になります。

国立大学では、入学金や授業料に学部による大きな違いはありません。

大学の裁量によって標準額より120%までの範囲で金額を設定することができますが、多くの国立大学が標準額で運営しています。

基本的に設備費は明記されていませんが、大学により実習費・保険料等が必要な場合もあります。

ちなみに国立大学夜間部の標準額は、
入学金141,000円、授業料267,900円で、
4年間の学費の合計は1,212,600円。昼間部の半額です。

公立大学の平均学費

公立大学 地域内 地域外
入学金 226,856円 389,125円
年間授業料 536,195円 536,195円
初年度納入金 763,051円 925,320円
4年間合計 2,371,636円 2,533,905円
文部科学省:公立大学基礎データ『2022年度学生納付金調査結果』より

都道府県立などの公立大学の学費は地域により若干異なりますが、国立大学の標準額に準じた金額としている場合が多いです。

ただし公立大学では大学が設置されている地域からの入学者であるかどうかで入学金が異なり
公立大学の入学金の平均は
地域内入学者 22万6856円
地域外入学者 38万9125円になります。

公立大学の平均年間授業料が53万6195円なので、
初年度納入金の平均は
地域内入学者 76万3051円
地域外入学者 92万5320円です。

よって、公立大学で4年間にかかる学費の平均は、
地域内入学者 237万1636円
地域外入学者 253万3905円
になります。

私立大学の平均学費

私立大学 平均金額
入学金 245,951円
授業料 930,943円
施設設備費 180,186円
実験実習費等 125,884円
初年度納付金 1,482,964円
4年間合計 5,194,003円

まず、文部科学省『私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について』によると、
私立大学(597大学)の初年度学生納付金の平均額は、

入学金が24万5951円
授業料が93万943円
施設設備費が18万186円
実験実習費等が12万5884円で、
初年度学生納付金は148万2964円でした。

入学金以外は4年間同様に費用がかかるとすると、私立大学4年間の学費総額の平均は519万4003円になります。

やはり国公立大学と比較して2倍以上の学費が必要なことがわかります。

私立大学の学部ごとの平均学費

私立大学の場合は学部によってかかる費用が大きく異なるため、文系学部・理系学部・医歯系(医学部・歯学部)に分けて、卒業までにかかる学費の平均を確認してみましょう。

学部 初年度納入金 4年間の合計
私立文系 1,166,922円 3,977,697円
私立理系 1,544,962円 5,416,925円
私立医歯系 4,822,395円 23,568,949円

私立大学の4年間(医歯系のみ6年間)の合計学費の平均は、
文系学部で397万7697円
(初年度納入金は平均116万6922円

理系学部で541万6925円
(初年度納入金は平均154万4962円

医歯系学部で2356万8949円
(初年度納入金は平均482万2395円
となっています。

私立大学の中では比較的安価な文系学部でも、国立大学と比べるとやはり高く、およそ2倍の学費がかかる場合もあります。

医学部6年間の場合、国立なら約350万円のところ、私立では平均で約2360万円かかるのです。

また、同じ私立大学の中でも文系学部より理系学部の方がより多額の学費が必要になることがわかります。

入学金の支払い時期は?

入学時に必要な10万円〜30万円前後の『入学金』は、合格発表から1週間〜2週間の間に入金する必要があります。

滑り止めと第1志望校の受験日が離れている場合や複数の大学に合格したときなど、どの大学に通うか決めかねている際には入学資格の保全として入学金を支払うこともあります。

入学金を支払った後にその大学への入学を辞退しても、入学金は返ってこないのでしっかりと受験のスケジュールを考えましょう。

また、入試の時期により初年度の学費も同時に納めなくてはならない場合があるので、試験結果だけでなく資金の準備についてもよく検討しましょう。
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学費の支払い時期は?

一般的に、『授業料』・『施設設備費』・『実験実習費』などが含まれた学費は、入学金の納入と同時に前期(春学期)分を支払う場合が多いです。

その後、9~10月頃に後期(秋学期)分の授業料を払います。

入学を辞退した場合、入学金は返金されませんが、同時に納入した授業料の一部は返金される場合が多いです。

大学によっては延納届を提出することで国公立大学の合格発表まで支払いを待ってくれる場合もあるので、国公立を第1志望としている方は併願校に確認してみてくださいね。

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専門学校の学費との比較

最後に、なりたい職業が決まっている人が大学と迷うことの多い専門学校についても確認しておきましょう。

専門学校の初年度納入金の平均はおよそ125万円です。

2年制の場合、在学中にかかる学費の平均は約216万円となります。

専門学校の平均学費は分野ごとに異なり、『授業料』はもちろん『実習費』の面でも大きく変化します。

また、2年制の専門学校が多いものの、学校や学ぶ分野により1年制から4年制まで幅広く、在学する期間分の学費がかかることも考慮しなくてはなりません。

一般的に、医療系の専門学校、調理・栄養系の専門学校、理学療法系の専門学校は学費が高く、
社会福祉系の専門学校、簿記・ビジネス系の専門学校は比較的学費が低い傾向にあります。

専門学校の学費は私立の大学や短大と比較して決して安いわけではありませんが、研究が中心となる大学よりも実習が中心で、その分野の就職に強い傾向にあります。

2年制や3年制の専門学校なら在学期間が短い分、少ない学費で目指す職業に就ける可能性も高くなります。

将来の希望が決まっている場合は、費用の面から検討してみてもいいのではないでしょうか。
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いかがでしたか?

今回は、国公立大学や私立大学、専門学校の学費について紹介しました。

国公立大学・私立大学文系学部・私立大学理系学部・私立大学医歯系学部によって学費の差がかなり大きいことがわかります。

専門学校でも、分野によって平均学費にかなりの差があります。

実際には、学費以外にも参考書代や通学費、ひとり暮らしをするならば生活費もプラスでかかることもお忘れなく。

志望校や併願校を決める際の参考にしていただけると嬉しいです!

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