【獣医・畜産学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年3月15日
【獣医・畜産学】では何が学べる?
畜産は、太古の昔より人類が営んできた重要な食料生産の手段のひとつです。農学の穀物と同じく、品種改良の長い歴史をもちます。現在もなお、食料供給において欠かせない一角を担っています。畜産学では家畜を中心とする飼育動物(動物資源)の開発と利用をはじめ、畜産業の技術を総合的に学びます。
獣医・畜産学は、いっけん異なる分野のようにもみえますが、獣医が対象とするさまざまな動物の中では、農場で行われる家畜の生産が獣医と畜産学の接点となります。近年の持続可能な開発目標(SDGs)を目指した環境保護運動の世界的な高まりを受け、畜産学は注目がにわかに集まっている分野でもあります。バイオテクノロジーの進展によって、遺伝子改変生物の作製など、社会から求められるものが増えており、畜産学は今後ますます発展する分野のひとつといえます。畜産学を学ぶと、農林水産関係の企業のほか、バイオテクノロジーを扱う食品企業や農林水産省などの公的機関を目指すことができます。
【獣医・畜産学】とは、どんな学問?
獣医が主な対象とする動物としては、身近なところでいうとまず動物園や水族館などで扱われる動物類が対象になるほか、ペットを飼育する家庭は近年急増しており、主には犬や猫などの愛玩動物や鳥類などの鳴禽類も対象になります。また、畜産との関連では、牛・豚・鶏・羊などの家畜動物の扱いが大きく関わってきます。
一方、畜産学は、動物の飼育や繁殖のための衛生管理、食肉や乳製品の生産法を研究する学問です。両者の共通点としては、両方とも動物を扱うための実践的な技法を研究する分野であることです。 このように、獣医・畜産学は形は違えど、人々と動物の調和を図る目的において一致しています。
近年、大規模な気候変動の影響で、生態系は大きな影響を受けており、畜産農家にもその影響が及んでいます。また、二酸化炭素など温室効果ガス排出削減の目標設定により、主に牛などの畜産は縮小を余儀なくされています。このように、食卓に馴染みある肉類が以前のように手軽に獲れなくな新たな問題が浮上してきています。SDGsが掲げるような地球規模の環境問題に対処するために、畜産学には牛肉の代用として、代用肉や人工肉の研究が盛んに行われるなど、問題解決の役割が求められています。
【獣医・畜産学】に関連する学部
獣医・畜産学はいずれも広大な農場をもつ北海道に多いイメージがありますが、他の都道府県にも存在してます。また、大学名に「酪農」とついているケースもありますので、注意して検索してみるとよいでしょう。
獣医・畜産学を学べる大学はこちら
【獣医・畜産学】で学ぶ科目
また、講義だけでなく、実習やフィールドワークも盛んに行われています。
【獣医・畜産学】に向いている人
そして何より、生き物全般に興味がある、動物の病気に興味がある、苦しんでいる動物の病気を治して救ってあげたい、という動物愛護の気持ちが大切です。人間だけでなく、動物の気持ちがよく分かる人がよいでしょう。また、動物園や植物園が好き、キャンプや山登りが得意など、広くアウトドアが好きであることも獣医・畜産学に向いています。
獣医学は、医学と似ていて学習量が多いため、記憶力がよく要領が良いことも重要です。
一方、畜産学の分野は近年、多種多様な問題解決にバイオテクノロジーの技術も求められています。とりわけ、爆発的な人口増加から世界的な問題となっている食料供給・食糧難の課題に直面しており、畜産分野は新たな技術を必要としています。したがって、独創的なアイディアをもっている人、生き物の観察や実験に夢中になったことのある人、顕微鏡を覗くのが好きな人、本や図鑑を読むのが好きな人など、知的好奇心が旺盛な人にも獣医・畜産学は向いています。
【獣医・畜産学】で目指せる職業/資格
獣医・畜産学を学ぶことで目指せる職業としては、獣医や畜産農家・酪農家のほかに、伴侶動物や産業動物などの診療所、公的機関(農林水産分野・公衆衛生分野)や薬品・食品関連企業の研究などがあります。他にも、農学・バイオサイエンス関連の職種や、試験所、博物館、動物園に関わる職業を目指すこともできます。
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