【保育・児童学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【保育・児童学】って何が学べる?研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月7日 | 最終更新日:2024年3月22日

【保育・児童学】では何が学べる?

乳幼児から小学校までの子供の成長や本質にかかわる問題を探る!
保育・児童学は、文字通り、幼い乳幼児から小学校の児童までの年齢の子供を対象にした分野です。幼い乳幼児を心身ともに見守り育てる「保育学」、未来を創る子どもたちに関する学問である「児童学」からなっています。保育学や児童学は子どもの心身の発達だけでなく、栄養学や教育学や心理学など、多くの関連する学問についても学べる楽しさがあります。

保育・児童学は、主に以下の3つの方法を通して学びます。
1つめの「講義」では、児童保育の方法論、心身の健康的な発達について必要な知識を総合的に学びます。
2つめに「実習」があります。保育園での現場実習を通して、子どもの心理や行動について体験学習します。
3つめとしては「フィールドワーク」です。児童館やキャンプなどでの遊びを通して、子どもとはどんな存在か、子どもの本質にかかわる問題を探ります。

保育・児童学を学ぶことで目指せる資格としては、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭など、教育機関の教育職がメインになります。近年は待機児童問題など、保育士が足りていないことが問題視されたこともあり、今後もその傾向は続くことが予想されることから、保育・児童学は社会的にも注目が集まっている分野です。

【保育・児童学】とはどんな学問?

子供の成長や健康を総合的に研究し、保育や教育に役立てる学問!
保育・児童学とは、子供の成長や健康を研究し、保育や教育に役立てる学問のことです。子どもの心と体の発達を総合的にとらえ、成長によりよい教育や環境を考えることが目的です。子どもの身体的・心理的な発達や保育の手法などについて学べるため、幼稚園教諭や保育士、小学校教諭を目指す人に適した学問分野です。

発展的な内容としては、乳幼児期からの保育・教育を研究したり、親子の発達支援や社会における子育て支援を研究します。また、保育所・幼稚園・認定こども園から、小学校以上の学校教育を見通した連携の在り方や接続的教育の研究も行います。

細分化された学問内容として、児童心理学、児童保健学、児童福祉学、児童教育学、児童環境学、児童文化学などの分野があります。

【保育・児童学】に関連する学部

保育児童学部、教育学部など、さまざまな進路がある
保育・児童学に関連する学部としては、保育児童学部、教育学部の幼児教育学科、児童学科・保育児童学科・児童幼児教育学科、人間教育学部の人間教育学科、幼児教育専攻、幼児教育科など、さまざまな進路があります。また、「教育文化学部教育学科幼児教育コース」「保育・児童学コース」として設置されている大学もあります。
大学や短期大学によって、関連する学部・学科の名称が大きく異なっているため、調べる際には注意が必要です。
保育・児童学を学べる大学はこちら

【保育・児童学】で学ぶ科目

心理学、児童心理学、児童福祉学、児童文化学などの多岐にわたる科目を学ぶ
保育・児童学では、心理学の基礎理論を学びます。そのうえで、子どもの発達に応じた心の変化や、日常のさまざまな場面での心理と行動について理解を深める「児童心理学」を学びます。
また、社会福祉の基本原理を理解し、児童福祉の理念・歴史・行政・用語・療育などについて研究する「児童福祉学」を学びます。

さらに「児童文化学」では、絵本や童話、玩具、アニメ、ゲームなど子どものための文化、遊び、子どもの成長におよぼす影響や問題を分析します。「児童保健学」では、家庭や地域社会、保育・教育現場など児童をとりまく環境やよりよい成長のための保健のあり方を研究します。

【保育・児童学】に向いている人

子どもが好きで、共感できる人。コミュニケーション能力や危機管理能力も求められる
保育・児童学は言わずもがな、子どもが好きな人、子どもに共感できることが肝要です。また、子どもたちの気持ちに寄り添える人、子どもたちと一緒に楽しく遊ぶことができる人、子どもが泣いているときに励ますことのできる人、面倒見の良い人、危機管理能力に長けていると同時に、過干渉にならないバランス感覚を持ち合わせている人、子どもに良いことと悪いことの区別をわかりやすく教えることが得意な人、子どものチャレンジ精神を見守って応援できる人、などが向いています。

副次的には、子どもたちとのコミュニケーションが好きなことも大事な要素です。保育対象の子どもだけでなく、同僚や保護者との円滑なコミュニケーションも求められます。子どもたちの人生において、最初のステージで出会う人であるため、人生経験の豊富な人、話が上手な人、生徒たちから信頼される人、頼りになる人、といった広い意味での「人間力」を備えていることも保育・児童学に向いている資質といえます。

【保育・児童学】で目指せる職業/資格は?

保育士や幼稚園教諭、小学校教諭など、教育機関の教育職がメイン。他にも幅広い選択肢がある
保育・児童学を学ぶことで目指せる資格としては、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭などがあります。
近年、少子化傾向が続いていますが、保育士は慢性的ななり手不足のため、保育士の需要はひっきりなしにあります。保育士になるには、大学の社会福祉系学部や、生活科学系学部等の子ども学科、児童学科、幼児教育学科や、短大の保育科、幼児教育科、専門学校の養成課程や保育士養成所等を卒業するか、各都道府県で実施される保育士試験に合格する必要があるため、保育・児童学は最適な分野です。取得できる免許は学部や学科によって異なります。

保育・児童学は保育士や幼稚園教諭に限らず、その分野に関わる研究者、もしくは研究者的な視点を有する実践者を育てています。したがって、家庭、保育・教育現場へ有効な支援をおこなえる人、そのような支援のあり方を研究する人を目指すこともできます。

また、小学生の塾講師、小学生の家庭教師、教育カウンセラー、教育系企業など、幼児教育や教育産業にまつわるさまざまな職業を目指すことができます。

保育・児童学を学べる大学はこちら