原型師になるには|フィギュアモデラーとは?資格や年収、将来性を徹底解説!
- 2020.02.28
投稿日:2020年2月28日|最終更新日:2024年4月8日
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原型師とは
原型師はモデラーとも呼ばれ、フィギュアや玩具、工業製品などの元となる模型を作る職業です。
身近に販売されている玩具の多くも、元は原型師の手によって作られており、その模型を元に鋳型が作られ、大量生産されていくのです。中には、アクセサリーの模型を手がける原型師も存在します。
原型師は、手作業、もしくはデジタルにより平面のデザインを立体に造形し模型を作り上げるため、緻密な作業やセンスを要します。
最終的なデザインはこの工程で決まるため、魅力的な製品を生み出すためには、なくてはならない職業であると言えるでしょう。
アニメやゲームキャラクターのフィギュアの制作を専門する原型師は特に「フィギュア原型師(フィギュアモデラー)」と呼ばれます。
また、3DCGソフトを用いて3Dモデルを制作する「CGモデラー」は、製造業や建設業、映像制作などあらゆる分野で活躍の場が広がっています。
ちなみに、大量生産の玩具ではなく手作業で玩具や模型をつくる職業は「造形師」と呼ばれることが多いです。
原型師の仕事内容
先述のように原型師の仕事はフィギュアや玩具などの元となる型を作ることですが、ここではより具体的な仕事内容を見ていきましょう。
原型師は、まずクライアントからのヒアリングや担当者とのミーティングを重ね、作るもののデザインやポーズ、納期などを決めていきます。
そしてそれらを反映したデザイン画や設計図の作成が終われば、型の作成に入ります。型の作成は手作業で行う場合とパソコンで行う場合があり、それぞれ「手原型」、「デジタル造形」と呼ばれます。
・手原型とは
手作業で型を作る方法。パテや粘土などの素材を、ナイフやヘラなどで加工していく。
・デジタル造形とは
パソコンを用いて型を作る方法。3Dプリンターなどを用い、出力を行う。
手原型の場合もデジタル造形の場合も、最終過程では手作業により調整を行い、平面だったデザインを立体の模型に仕上げます。
一般的にはここまでが原型師の仕事ですが、中には色彩見本の制作までを手掛ける原型師もいます。
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原型師になる方法
原型師になるには、
・美術系の学校で学ぶ
・展示会に出品する
・制作会社に就職する
といった方法が考えられます。
具体的には以下のような方法を取るのが一般的です。
学校で学ぶ
原型師になるには、立体造形を手掛ける特有の技術が必要です。
そのため、美術大学や専門学校でフィギュア造形やデッサン力、3DCGを学んでおけば、その後のキャリアが有利になるでしょう。
また、専門学校で学ぶことで、就職先の斡旋を受けられる可能性もあります。
原型師を目指すなら、まずは学校で技術と知識を身につけましょう。
展示会に出品する
自身で作成したフィギュアを、展示会やイベントに出品するのも、原型師になるための方法に挙げられます。
こういった展示会では、優れた作品であればメーカーや制作会社の関係者の目に留まり、原型師としてスカウトされる可能性があるためです。
腕を磨くためにも、展示会やイベントへの参加は有効でしょう。
メーカーや制作会社に就職する
メーカーや制作会社の原型師募集に応募し、採用されれば、晴れて原型師として働けます。
この場合、企画担当者やクライアントの要望に沿って造形を行うことになるでしょう。
また、企業への就職活動では自身の作品やポートフォリオが必要になります。
フリーランスとして活動する
フリーランスの原型師として活動するのも、ひとつの方法です。
ただし、仕事を受けるには実績や人脈が必要であるため、メーカーや制作会社での実務経験を経て独立するのが無難でしょう。
フリーランスの場合、責任や造形以外の業務を担わなくてはならないものの、より自由な働き方が叶います。
原型師になれる大学・専門学校を探してみる
原型師に求められる資格や試験
原型師になるために、必ずしも取得しておかなければならない資格や試験の定めはありません。
ただし、対象を立体的に把握する能力や、全体のバランスを考えながら立体的に造形するデッサン力は磨いておくとよいでしょう。
フィギュア原型師を目指す場合は、解剖学を学んでおくことも役に立ちます。
原型師になるために取っておきたい資格としては、以下のようなものが挙げられます。
・CGクリエイター検定: デザインやCG作成、映像制作における知識・技術を測る検定
・Adobe認定アソシエイト:アドビシステム社のデザインソフトにおける知識・技術を測る検定
・色彩検定:色彩の効果や配色、利用などについての知識を測る検定
・カラーコーディネーター検定:ビジネルに役立つ色の性質や特性に関する知識を測る検定
原型師はデジタルで造形作業を行うことが多いため、CG系の資格は実務に生かせます。
また、色彩見本まで手掛ける場合には、色彩検定やカラーコーディネーターなど色彩系の資格も役立つでしょう。
自身で表現できるに越したことはありませんが、元となるイメージやデザインは原型師以外の人が手掛ける場合がありますし、絵が下手な人でも立体造形の技術に長けていれば務まる面も多いと考えられます。
資格よりも技術、さらにクライアントの企画を再現できる実力を持っていることが重要とされます。また、日々進化するデジタル技術に対応できる知識も必要でしょう。
原型師として優れた模型を作るためには、日頃から練習を積み、実力やセンスを磨いておくことが何より大切です。
デザイン系の資格やデジタル系の資格が原型師の実務に役立つ場合もありますので、目的にあわせて研鑽を積みましょう。
今後の原型師の将来性
近年、日本のアニメやゲームが世界的な評価を受け、その市場を拡大しています。
そして、それらの人気に伴いグッズが販売され、フィギュア製品の売上も好調子にあります。
例えば各種模型で有名な『海洋堂』は世界的な知名度を持ちますし、海洋堂の松村しのぶさんやBOME(ボーメ)さんは原型師・モデラーとして有名で、日本製品の評価そのものの向上につながっています。
そのため、フィギュア製品の元を手掛ける原型師の仕事も、将来性が見込めるでしょう。既述の通り、CGモデラーであれば特に、製造業などあらゆる分野で需要が高まっています。
ただし、3Dプリンターをはじめとした機器の進化は年々進んでいます。
よって、原型師の仕事を長く続けるためには、それらへの対応力も求められるでしょう。
手作業での腕前も必要ですが、それだけではなくデジタルも追求することで、原型師の仕事の裾野は広がりを見せると考えられます。
原型師の就職先
原型師の就職先としては、玩具メーカーやフィギュアの制作会社が挙げられます。
中でも玩具メーカーの規模には幅があり、大手への就職は競争率がかなり高いと言われています。一方で、中小メーカーや制作会社では採用率が比較的高いようです。
また、会社に属せず、フリーランスの原型師として活動する方法もあります。
その場合は、メーカーなどから外注を受け作業を行うことになりますが、そのためには自らの営業活動や人脈が必要でしょう。
ただし、優れた実力があれば、人気原型師になれる可能性もあります。フリーランスになるのは、メーカーや制作会社で経験を積んだ原型師が多いようです。
原型師の平均年収・MAX年収
原型師の平均年収には、大きな幅があります。
大手メーカーなどであれば、500万円〜700万円程度であると言われていますが、所属会社の規模やキャリアによっては年収200万円〜300万円ということもあるでしょう。
また、フリーランス の場合は、フィギュア1体でおよそ20万円〜80万円の報酬となります。有名な原型師の場合は、アート作品として高額で取引されることもあります。
ただし、実力・実績によって年収は大きく変わるため、一概に儲かるとは言えません。
原型師に向いているのはこんな人
原型師は、フィギュアや玩具などの元を作る仕事です。
それらは細かく、そしてリアルな表現で作られていることが多く、また立体であるため、原型師には細かい作業が得意であること、コツコツと制作を行う忍耐力があること、そして優れた空間把握能力が求められます。
アニメや車など、制作するものに関する分野の知識があれば、なお良いでしょう。
さらに原型師にはクライアントのニーズに添える対応力や納期を守れるスケジュール管理力も大切です。
つまり、趣味としてではなく、仕事として制作を行えるプロ意識が必要なのです。
また、クライアントのニーズ把握や業務の円滑な進行のためには、コミュニケーション能力も重要です。
このような要素を兼ね揃えている人が、原型師に向いていると考えられます。
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原型師に関連する職業や資格
原型師に関連する職業
原型師に関連する職業としては、以下のようなものが挙げられます。
- アートディレクター
- プロダクトデザイナー
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター
- キャラクターデザイナー
- CGデザイナー
原型師は、アートディレクターをはじめ、各種デザイナーとも関連が深い職業です。中には、共にひとつの企画を手掛けることもあるでしょう。
また、パソコンを用いた造形を行う原型師は、デジタル造形師と呼ばれる場合があります。
原型師に関連する資格
原型師に関連する資格としては、以下のようなものが挙げられます。
- CGクリエイター検定: デザインやCG作成、映像制作における知識・技術を測る検定
- Adobe認定アソシエイト:アドビシステム社のデザインソフトにおける知識・技術を測る検定
- 色彩検定:色彩の効果や配色、利用などについての知識を測る検定
- カラーコーディネーター検定:ビジネルに役立つ色の性質や特性に関する知識を測る検定
いかがでしたか?今回の記事を参考に、気になる業界の原型師を目指していただければと思います。
原型師になるためのおすすめの専門学校
ここからは、原型師になるためのおすすめの専門学校をご紹介します!
いずれも原型師分野でとても評価の高い学校なので、原型師になるためについて専門的に学びたいという方には最適な学校です。
fast【東京都中野区】
◆関連学科:フィギュア専科
君の一歩で世界は動きだす
The world begins to move by your one step.
fast(フィギュア・アートスタジオ)=ファーストは、フィギュア制作の知識と技術を学ぶ専門の学校です。
プロのフィギュア原型師として、業界でのデビュー若しくは就職を目指してフィギュア造形のノウハウを2年間学ぶ「専科コース」、フィギュアの作り方を短期間集中で学べる「週1ゼミ」や「デジタル造型講座」、「月謝制教室」等もご用意しています。
fastの詳しい紹介はこちら
専門学校東京デザイナー・アカデミー (2024年4月 専門学校 東京デザイナー学院より校名変更)【東京都千代田区】
◆関連学科:プロダクトデザイン学科、フィギュアデザイン学科
専門学校東京デザイナー・アカデミーは創立以来50年以上にわたり、幅広い分野で若き才能を輩出してきました。
「好きだからこそ徹底的にこだわりたい!」学校が仕事場・・実践中心に学んで養う即戦力。
好奇心×探求心を備えた強いクリエイターに!
専門学校東京デザイナー・アカデミーの詳しい紹介はこちら
amps【東京都中野区】
◆関連学科:amps 国際アニメ学院
amps(アンプス)は、アニメ・マンガパイオニアスクール=「anime・manga・pioneer・school」の頭文字を取って命名しました。
文字通り、アニメ・マンガ・イラスト界を中心としたパイオニア(開拓者・先駆者・草分け)となる人材を育成する学校です。
amps 国際アニメ学院は、週5日、2年間で専門的知識と実践的なスキル習得を目標としたカリキュラム。毎年、4月期と10月期に募集を行っています。
ampsの詳しい紹介はこちら
専門学校 東京ビジュアルアーツ・アカデミー(専門学校東京ビジュアルアーツより校名変更)【東京都千代田区】
◆関連学科:特殊メイク学科
誰だって、最初は「好き」 から始まった。
クリエイティブとエンターテイメントの分野で37,000人のプロを送り出してきた東京ビジュアルアーツ。
ゼロから始めるキミに、プロに必要な知識と技術を、教え、伝え、「好き」に向かって、歩き始めようとするキミを全力でサポートします。
特殊造形コースではリアリティーを追求したアート作品やオリジナル造形を創造できるまでの技術を追求し、原型制作、着色フィニッシュをトータルに学習。
就職はもちろんフリーランスとしての造形アーティストまでも目指すことができます。
>専門学校 東京ビジュアルアーツ・アカデミーの詳しい紹介はこちら
専門学校デジタルアーツ東京【東京都豊島区】
◆関連学科:フィギュア原型学科
デジタルアーツ東京は、ここが違う!
●1クラス15~25名の少人数制
●在学中デビュー&インターンシップ
最先端の3Dソフトや3Dプリンターを導入し、 プロが使う器具や塗装ブース等の設備も完備。
フィギュアのつくり方だけでなく、就職に必要な知識と技術も身につけます。
専門学校デジタルアーツ東京の詳しい紹介はこちら
専門学校 福岡デザイナー・アカデミー(専門学校 九州デザイナー学院より校名変更)【福岡県福岡市】
◆関連学科:フィギュアデザイン学科
福岡の専門学校 デザイン・アート・マンガ・ゲーム・アニメ・声優・音響・放送・写真・ペット・ブライダル・製菓・フラワー・ビューティなど4校33学科の総合専門学校!
プロと同じレベルの施設・設備をフル活用した実習中心のカリキュラムで世界で活躍できるクリエイターを育てています。
専門学校 福岡デザイナー・アカデミーの詳しい紹介はこちら
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