化粧品の企画・開発職になるには|仕事内容、年収、資格、文系?理系?を紹介!

  • 2020.07.21
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化粧品の企画・開発職になるには|仕事内容、年収、資格、文系?理系?を紹介!
      
              

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商品企画・開発(化粧品)とは

化粧品の企画・開発職は、化粧品メーカーに勤め、新商品や既存商品の改良などを発案し、それらを商品化するための詳細な企画作成や、企画に応じた開発業務を行います。

商品企画を行うには、アイディアだけでなく、市場や流行の把握が必要です。
特に化粧品業界では最新の化学技術やトレンドを用いた商品開発が盛んであるため、情報収集は業務の一環であると言えるでしょう。
企画担当者はさまざまな情報を吟味し、消費者の求める化粧品を企画していきます。

また、化粧品の開発担当者を務める場合には、薬学や化学などに関する専門的な知識が必要になります。自ら細かな処方の調合やテストを行い、企画に合った化粧品を実際に作り上げていきます。

このように、ひとえに商品企画・開発と言っても、企画担当者と開発担当者が担う業務は違います。しかし、これらは連携して仕事を行い、消費者のニーズに沿った化粧品や画期的な技術を用いた化粧品を生み出しています。

商品企画・開発(化粧品)の仕事内容とは

商品企画・開発(化粧品)の仕事は、企画担当者と開発担当者で違います。

それぞれの具体的な仕事内容を挙げてみましょう。

●化粧品企画担当者

化粧品企画の仕事内容は、新商品の企画や既存商品の改良企画を発案することです。

まずは市場調査や他化粧品メーカーの情報調査などを行なって消費者のニーズを把握し、それを満たす商品案を出します。

化粧品では、トレンドのメイク化粧品だけでなく美白や肌荒れ、ニキビ、乾燥など消費者の美容の悩みに対応する商品の企画も求められます。その後はチームで話し合いを重ねながら企画を詰め、企画書を作成し、プレゼンテーションを行います。

場合によってはプロモーション企画を手掛けることもあります。新しいブランドを立ち上げたりパッケージや販促を手掛けたり、化粧品メーカーの販売戦略の要となる仕事でもあります。

●化粧品開発担当者

化粧品開発の仕事内容は、企画に基づいた化粧品を開発することです。

消費者の悩みに対応する美容成分の配合を研究し、素材の調合や試作を行います。企画担当者とも打ち合わせを重ねながら、製造工程やコストも踏まえて商品を完成させていきます。

また、美容成分や効能の実証研究や安全を確かめるためのテストも行います。

化粧品の企画担当者と開発担当者は、このような仕事を担い、修正を重ねながら、企画を商品化させています。
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商品企画・開発(化粧品)になる方法

化粧品の企画・開発職になるために、必ずしも規定されている学歴や資格はありませんが、大学や専門学校を卒業して化粧品メーカーに就職し、商品企画・開発部門に配属されるというのが、一般的なルートでしょう。

また、化粧品では受託製造(OEM)を行うメーカーも多くあります。製造だけでなく、委託企業のコンサルティング的な役割を担っているメーカーもあるので、それらの会社も化粧品の企画開発になるための就職先として候補にあげられます。

ただし、化粧品の企画や開発には、化粧品の商品に関する知識や経験が必要になるため、就職後すぐに商品企画・開発職に就けることはほとんどありません。
まずは販売部門や営業部門などで経験を積むことになるでしょう。

化粧品の開発職になるには

研究職でもある化粧品の開発職に就くには、特に化学薬品や皮膚科学に関する専門的な知識と技術が求められます。

そのため、大学や大学院、専門学校で薬学や化学、バイオなどを学んでいなければ、開発職としての就職は難しいと考えられるので、化粧品開発になるには理系の学部・学科を選択する必要があります。

化粧品の企画職になるには

化粧品の企画職に就くには、化粧品や美容の流行への関心が高く、マーケティングやデータ分析に長けていることが求められます。

また、プロジェクトを指揮する立場でもあるので、文系でマネジメントを学んでいることも強みになります。
開発職との連携も必須となるため、優れた化粧品企画になるにはコミュニケーション能力も必須でしょう。

これらのことから、文系学部の出身者でも化粧品企画の仕事に就くことは可能です。
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商品企画・開発(化粧品)に求められる資格や試験

化粧品の企画・開発職に必須となる資格や試験はありません。化粧品メーカーや企画会社に就職し、商品企画・開発部門に配属されれば、誰でも企画・開発職として働くことができます。

ただし、化粧品の製造や販売をする会社では、その製造所ごとに化粧品製造業責任技術者や化粧品総括製造販売責任者の資格者を置かなくてはなりません。
責任技術者や総括製造販売責任者になるには、薬剤師であるか、または高校・専門学校・大学などで薬学や化学に関する専門の課程を修了していることなどが必要です。

そのため、薬剤師の資格を持っていたり、薬学や化学の単位を取得していたりすることは、化粧品の商品企画・開発をするために有利に働くでしょう。

ただ、薬剤師はともかく、薬学や化学に関する理系学部を卒業した人が多い職場環境に置いては突出した条件ではないと考えられます。
理系でも文系でも、優れた企画・開発を行うためには化粧品やその販売に関わる知識や経験が必要になります。
よって、化粧品の商品企画・開発職として活躍するには、資格の取得よりも実務でのスキル向上を目指す方が有効でしょう。
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今後の商品企画・開発(化粧品)の将来性

化粧品市場は、近年拡大を続けています。これは、人々の美容に対する興味の向上やインバウンド客による化粧品購入などに影響を受けたものですが、その背景には日本の化粧品メーカーによる優れた商品の生産があります。そして、その商品を生み出すことこそが化粧品の商品企画・開発の仕事です。

つまり、商品企画・開発職は化粧品市場の景気をも担う、大切な役割を果たしているのです。
化粧品はさまざまな最新技術を用いて日々進化しており、その性能も増しています。化粧品の商品企画・開発職には、今後もさらなる優れた化粧品の開発が期待されます。

ただし、化粧品の商品企画・開発職として長く活躍するためには、常に優れたアイディアを生み出さなければなりません。
そのためには情報収集を行なったり知識を増やしたりといった努力が求められます。
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商品企画・開発(化粧品)の就職先

商品企画・開発(化粧品)になるための主な就職先は、化粧品メーカーです。
化粧品メーカーには、国内メーカーから外資系メーカーまでさまざまなメーカーおよびブランドがあり、それぞれに化粧品の企画・開発職が置かれています。
企画・開発職を目指すには、まずこれらの会社に正社員として就職する必要があります。

ただし、人気メーカーは採用の競争率が高く、就職は決して簡単ではありません。
時には学歴が重視されることもあります。企画職経験者のほうが転職に有利になる場合も多いでしょう。

さらに、商品企画を行うデザイン事務所や企画会社も、化粧品の商品企画・開発を行うための就職先に挙げられます。その場合は、化粧品メーカーの依頼を受けて仕事を行うことになります。
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商品企画・開発(化粧品)の平均年収・MAX年収

化粧品に限定した商品企画・開発職の年収に関する情報は、ほとんどありません。
そのため平均年収を挙げることは難しいのですが、さまざまな分野を総合した商品企画・開発職の年収は400万円〜600万円が相場だと言われています。
日本人全体の平均年収が400万円台なので、商品企画・開発職の年収は比較的高めであると言えるでしょう。

ただし、年収および給与は会社の規模や勤続年数、役職などによって大きく変わります。
有名メーカーの場合は比較的高い水準の待遇を受けられますが、小規模なデザイン会社や企画会社の場合の年収は平均を大きく切ることもあるでしょう。
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商品企画・開発(化粧品)に向いているのはこんな人

化粧品の商品企画・開発に向いているのは、情報収集能力に優れた人です。

商品を企画し、開発するには市場を把握しなければならず、「どんなものが必要とされるか」「どんなものが流行っているか」といった消費者ニーズや最新情報を敏感に察知する能力が求められるためです。
正確な市場の情報を集め商品企画に反映できれば、それは売れる商品づくりにつながります。

また、自分自身が化粧品や美容を好きであることも、化粧品の商品企画・開発業にとって必要な要素です。
化粧品および美容に対する熱意や興味は、優れた商品の発案に役立つでしょう。
逆に化粧品に対する興味がなければ、市場ニーズを満たすリアルなアイディアは生まれません。

さらに、商品を企画・開発を行うためにはその業界で経験を積み、センスや知識を磨いておかなければなりません。
よって、化粧品業界での幅広い経験がある人も、化粧品の企画・開発に向いていると言えるでしょう。
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商品企画・開発(化粧品)に関連する職業

商品企画・開発(化粧品)に関連する職業の例としては、ビューティーアドバイザーがあります。
ビューティーアドバイザーは美容部員とも呼ばれ、化粧品メーカーや化粧品店のカウンターで接客を行う職業です。

ビューティーアドバイザーは化粧品の商品企画・開発職と同じくメーカー所属であることが多く、また商品企画・開発職によってつくられた商品を扱うため、これらの職の関連性は深いと言えるでしょう。

また、商品企画・開発職は化粧品に限らず、食品や日用品、アパレル など様々な分野のメーカーに置かれており、同じようにより良い商品づくりに努めています。よって、他分野の商品企画・開発職も、関連職に数えられます。

商品企画・開発(化粧品)に関連する資格

商品企画・開発(化粧品)に関連する資格として挙げられるのは、「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定」、「色彩技能パーソナルカラー検定」といった色彩関連の資格です。

「色彩検定」は、色彩に関わる幅広い知識や技術を図る民間検定で、学習することにより色彩理論の基礎を身に付けられます。また、「カラーコーディネーター検定」ではビジネスシーンに役立つ色彩の知識を、「色彩技能パーソナルカラー検定」では色の見分けに特化したパーソナルカラー理論を学べます。

メイク用品にとって色は重要な要素であるため、その企画・開発にあたっては色彩の知識が役立つでしょう。
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商品企画・開発(化粧品)になるためのおすすめの専門学校

ここからは、化粧品業界で商品企画・開発にかかわる職業に就くためのおすすめの専門学校をご紹介します。
いずれも化粧品の企画・開発分野でとても評価の高い学校なので、商品企画・開発(化粧品)スタッフになるために専門的に学びたいという方には最適な学校です。

東京医薬看護専門学校【東京都江戸川区】

◆関連学科:化粧品総合学科

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ヴィーナスアカデミー【東京都渋谷区】

◆関連学科:ビューティスペシャリスト学部、ビューティキャリア学部、週1受講学部

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国際理容美容専門学校【東京都荒川区】

◆関連学科:ビジネス美容科

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したがって地域とのつながりも大切に育んでいます。
たとえば、学生が参加する街のゴミ拾いなど学校周辺の地域活動をはじめ、震災などの被災地でのボランティア活動なども積極的に参加します。
学生時代から社会と接点を持つことで、ビューティクリエイターの仕事の本質を実感することができるでしょう。
それは、国際理容美容専門学校の目指す『幅広い視野を持ち、人間性豊かな職業人』を育成する重要なプロセスでもあります。
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