【高校生必見】ドローンパイロットになるには?仕事内容、年収、将来性、おすすめの学校について紹介!
投稿日:2022年7月11日|最終更新日:2024年6月14日
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2010年代から普及し始めたドローンは、空の産業革命とも言われ、飛行レースから空撮、農業、建築、物流、災害対応まで幅広い分野で活用されています。
この記事では、ドローンパイロットの仕事内容や免許、将来性、収入、ドローンパイロットを目指せる学校などを紹介します!
ドローンパイロット(ドローン操縦士)とは
ドローンパイロットは、無人航空機(UAV)であるドローンを操縦し、様々な業界で活躍する専門性の高い職業です。近年、ドローン技術は目覚ましい発展を遂げており、空撮、測量、点検、物流など、多岐にわたる分野で活用されています。
ドローンパイロットは、小型の個人用ドローンから産業・軍事用の巨大ドローンまで、様々な機体を操縦するスキルが求められます。また、飛行場所や状況に応じて的確な判断を下し、安全かつ効率的に業務を遂行する能力も必要です。
2022年12月の航空法改正により、有人地帯における目視外飛行(レベル4飛行)が解禁されたことで、ドローンの活用範囲はさらに拡大しています。これに伴い、ドローンパイロットの需要もますます高まっており、将来性のある職業として注目されています。
ドローンパイロットの仕事内容
ドローンパイロットは、ラジコンのようなリモコンを使ってドローンを操縦します。自動飛行の際には、タブレットやパソコンなどを用いて機体にプログラムを入力することもあります。
ドローンはどこででも飛ばせるものではなく、飛行に許可が必要だったり、絶対に飛ばしてはならない場所が存在したりします。そのため、高度な操縦技術はもちろん、ドローンに関する法規制や安全運航に関する知識も求められます。
飛行許可が必要な場所や飛行禁止区域など、法規制を遵守しながら安全にドローンを飛行させることが重要です。
ドローンパイロットの活躍分野
ドローンは、現在幅広い産業での活用が進められています。
その代表例をいくつかご紹介します。
●農業
農業分野では、農薬散布にドローンが活用されています。
農薬の入ったタンクをドローンに積み、広い農場に農薬を散布することは、大幅な業務効率化に繋がっています。
農場の範囲をプログラミングし、自動散布する技術も進んでいます。
●建築・インフラ点検
高層ビルや橋梁、工場など、人が容易に点検できない場所にドローンを飛ばします。
高機能のカメラを搭載し、高所や狭所などの建物の状態を確認できるため、建物の亀裂や傷の状況を点検するのにドローンが活用されています。
カメラを搭載したドローンを使うことで人の目と同じように確認できること、高温だったり有害物質があったりする危険な場所でも対応できることがメリットです。
人の安全を確保する上でもドローンは有益です。
●測量
センサーやカメラを搭載したドローンで空間の距離を測る測量の技術もあります。
従来の測量手法よりも、広範囲をカバーできるため、ドローンは業務効率化に貢献しています。
またドローンで撮影したカメラで3Dモデルを作成することもできることから、測量後の業務フローの効率化にも繋がります。
●物流
離島や山間部など、従来の輸送手段では困難だった地域への配送や、都市部での宅配サービスの実現に向けて、ドローンを活用した物流システムが開発されています。
物流面でのドローンの活用はどんどん現実化しつつあり、将来的にドローンから荷物を受け取るようになる可能性があります。
●災害対応
災害発生時には、ドローンを活用して被災状況を確認したり、 建物の崩壊状況を確認したりします。
津波や土砂崩れなどで、人が立ち入ることが難しい危険な場所でも、ドローンは迅速に情報を収集し、人命救助や復旧活動に貢献することができます。
●空撮
テレビ番組、CM、映画などの空撮映像の撮影でもドローン操縦士が活躍しています。
ドローンパイロットは高度な操縦技術とカメラワークを駆使することで、地上カメラでは表現できないダイナミックな映像でクリエイティブに貢献します。
ドローンパイロットになるには
1.ドローンの操縦技術と知識を習得する
操縦技術は、練習機やシミュレーターを使って練習したり、ドローンスクールで学んだりすることができます。
関連法律や安全管理に関する知識は、書籍やオンライン講座で学ぶことができます。
民間資格の取得も、スキルアップに役立ちます。
ドローンパイロットになるために学歴は必要ありませんが、ドローンを安全に操縦するには操縦技術や関連法律など専門知識が必要です。
ドローンパイロットに関する専門学校であれば、知識を体系的に学ぶことができるでしょう。また、最新のドローン機材やシミュレーター、飛行訓練場などを完備している学校が多く、実践的なスキルを身につけることができます。
2.資格の取得を検討する
ドローンパイロットになるために必須の資格は現在ありません。しかし業務でドローンを飛行させる予定がある場合は、国家資格または民間資格の取得が推奨されます。
2022年12月に導入された「無人航空機の操縦者技能証明」は、ドローンを飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)があることを国土交通省が証明する国家資格です。
対象年齢は16歳以上。一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の2種類があり、飛行範囲や業務内容によってどちらを取得するべきか異なります。大きな違いは、一等資格の場合は有人地帯での目視外飛行(レベル4飛行)ができるということでしょう。
ただし民間資格のみの保有でも、航空法に基づいて国土交通省に飛行申請を行うことでドローンを飛行させることは可能です。
国家資格と民間資格、どちらを選ぶ?
「無人航空機の操縦者技能証明」という国家資格はドローンの飛行に必須ではないものの、操縦スキルの証明となることに加え、特定の空域や方法での飛行(特定飛行)での飛行許可・承認申請が不要になるメリットがあります。
もちろん、従来から存在する民間資格(例:ドローン検定、JUIDA無人航空機操縦士など)は、ドローンの操縦技術や知識を証明する手段として依然として有効です。
これらの資格は、ドローンパイロットとしてのスキルアップや、就職・転職活動におけるアピール材料として活用できます。
一方、国家資格は、より安全なドローン飛行を促進するために導入されました。国家資格を取得することで、飛行許可申請の手続きが簡略化されるなど、業務上のメリットがあります。
3.就職または独立
ドローンパイロットを募集している企業に就職したり、フリーランスとして独立したりすることも可能です。
実務経験を積むことで、より高度なスキルを身につけることができます。
ドローンパイロットの年収は?
ドローンパイロットの年収は、経験、スキル、業務内容、勤務形態などによって大きく異なります。一般的に、ドローンパイロット全体の年収は250万円~600万円程度と言われていますが、副業としてドローンの操縦を行っている場合も多いです。
厚生労働省の就業者統計データによれば、ドローンパイロットが属する主な職業分類の平均年収は456.8万円(令和5年)です。経験の浅いパイロットは年収250万円~350万円程度、経験豊富なパイロットなら年収400万円~600万円程度と考えられます。
しかし専門性の高いスキルや資格を持っている場合は、年収700万円を超えることもあるでしょう。
また、会社員であれば 安定した収入が見込めますが、年収の上限は決まっていることが多いです。フリーランスであれば実績やスキル次第で高収入を得ることも可能ですが、収入が不安定になる可能性もあります。
いずれにしてもドローンパイロットの年収を上げるためには、高度な操縦技術や経験が必要です。空撮、測量、点検などの専門スキルを持っていると、高い収入を得られる可能性も高くなるでしょう。
年収が高い傾向にある分野
・空撮(CM、映画、テレビ番組など)
・測量(土木、建設、鉱山など)
・点検(インフラ設備、太陽光パネルなど)
年収が比較的低い傾向にある分野
・農業(農薬散布、生育状況確認など)
・ドローンスクールのインストラクター
ドローンパイロットの将来性
ドローンパイロットの将来性は、市場の成長と技術革新によって明るい側面がある一方で、自動化や競争激化などの課題も存在します。
しかし、ドローンパイロットは、単にドローンを操縦するだけでなく、飛行計画の作成やデータ解析、顧客とのコミュニケーションなど、様々なスキルが求められる職業です。
そのため、常に新しい技術や知識を習得し、専門性を高めることで、将来性のあるキャリアを築くことができると考えられます。今後の動向に注意しながら、自身のスキルアップに努めることが重要です。
ドローンパイロットになるためのおすすめの専門学校
ここからは、おすすめのドローンパイロットになるための専門学校をご紹介します。
いずれもドローンパイロット分野でとても評価の高い学校なので、ドローンパイロットになるために専門的に学びたいという方には最適な学校です。
北海道ハイテクノロジー専門学校【北海道恵庭市】
◆関連学科:ITメディア学科 ドローン専攻
道内初そして唯一のドローン技術者養成校!
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北海道ハイテクノロジー専門学校の詳しい紹介はこちら
専門学校つくば自動車大学校【茨城県つくば市】
◆関連学科:農業機械整備士科
ドローン操縦士の技能証明書取得できる!
農業機械に関する知識はもちろんのこと、豊富な実習や実際の農業体験を経験。さまざまな場面で活躍するドローンを安全に運行させるための技術と知識を、民間のドローン認定資格に準拠した内容で学習し、修了後には「ドローン操縦技能証明書」を発行します。
専門学校つくば自動車大学校の詳しい紹介はこちら
ECCコンピュータ専門学校【大阪府大阪市】
◆関連学科:IT開発エキスパートコース(4年制)、IT開発研究コース(3年制)
「学生に対する想いは、宇宙一」
ゲーム・CG・IT・Web業界への就職率、全国トップクラスの実績校。
IoTやAIなど、最先端技術を駆使した実習が豊富!IoT・組み込み系ゼミでは、自作ドローンの制作・飛行も行います!
ECCコンピュータ専門学校の詳しい紹介はこちら
まとめ
ドローンパイロットを目指すには、まずドローンの操縦技術と知識を習得することが重要です。その上で、業務内容や将来のキャリアプランに応じて、民間資格や国家資格の取得を検討しましょう。
ドローン業界は今後も成長が見込まれており、ドローンパイロットの需要はますます高まるでしょう。
夢を持って挑戦すれば、きっと活躍の場が広がるはずです!
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