【健康科学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【健康科学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月7日 | 最終更新日:2024年4月3日

【健康科学】って何が学べる?

「こころ」と「からだ」を探求してすべての人を健康に!
健康科学ではどんなことが学べるのでしょうか?
健康科学では、人々の病気を予防し、健康増進と維持のための理論と方法を研究します。栄養・運動・リラクゼーションなどの分野のほか、福祉や介護関連の科目を学びます。人の「こころ」と「からだ」を科学的に探求し、それぞれの働きを分析する技能や、分析から得られた結果に基づいて客観的・論理的に思考する能力を身につけます。

まず、健康科学では、身体の反応や心理的な反応を科学的な側面から学びます。スポーツのパフォーマンス向上や、アスリートの健康に関する研究を行います。
また、医学との関わりでは、医学部の生理学講義と同様に代謝、筋肉構造、心血管系などについて専門的な知識を身につけます。

運動はメンタルとの関連も深いため、心理学についても学びます。
また、スポーツにおける怪我やトラウマ、予防方法、リハビリテーションなどについて学びます。

このように多岐にわたる健康科学ですが、アスリートやスポーツ産業、一般の人々の健康・エンターテイメント・社会的なつながりなどについて理解を深めることが目的です。

【健康科学】とはどんな学問!?

高齢化が進む日本において極めて重要な学問分野
健康科学とは、健康に関連するさまざまな側面を研究し、理解する学問です。
社会を構成するひとりひとりの人間が健康であることは、個人の幸福のみならず、国や社会にとってもたいへん有意義なことです。
よって、健康科学は、健康心理学、社会学、経済学、歴史など、さまざまな分野と関連しています。健康科学の主な目的は、身体の理論や実践に関する知識を深め、健康な身体が人間社会に及ぼす影響や役割を理解することです。

高齢化の進行が著しい日本の大きな問題のひとつとして、医療費の深刻な増大があり、個人の負担が年々増しています。莫大な治療費が嵩む重大な病気にならないためには、高齢者に限らず、国民ひとりひとりが日頃の身体のケアや、規則的な睡眠や食事、栄養のバランスなど、健康面でのサポートが不可欠です。こうした観点から、健康に目を向けることは国民一人ひとりの健康価値を高めるという重要な意義があります。

人間にとって健康の充実は、寿命や健康寿命を延ばし、日々の生活のQOLの向上につながり、余暇の時間を充実させるエンターテイメントとしての役割も果たします。
このように、健康科学は実用、医療など、多くの分野で今後ますます活用が求められている学問分野といえます。

【健康科学】に関連する学部

「健康」「スポーツ」から検索しましょう
健康科学に関連する学部としては、まず、医学部の健康科学科・健康総合科学科などで学べるところが多いです。

他には、健康科学部、生命健康科学部、体育学部、スポーツ科学学部、スポーツ・健康科学部、スポーツ経営学部、健康科学科、スポーツ社会学科など、学部名や学科名に「健康」や「スポーツ」の名称がついているところが多いです。

また、リハビリテーション大学・リハビリテーション学部・リハビリテーション学科なども、健康科学に関連しています。中には、健康科学・テクノロジーコース、人間科学部、産業社会学部スポーツ社会専攻のような関連学部・専攻もあります。
また、「健康科学大学」のように大学名になっているところもあります。
健康科学を学べる大学はこちら

【健康科学】で学ぶ科目

医学部で学ぶ解剖学や生理学から、独自のバイオメカニクスまで幅広い
  • 健康科学:人々の健康増進・維持・回復のための理論と技術を研究します。
  • 生理学:生きている生物の体の働きを研究します。
  • 解剖学:生物の体の構造を研究します。
  • バイオメカニクス:生物の体の動きを力学の視点から研究します。
  • 社会学:人間の集団や社会を研究します。
  • 心理学:人間の心と行動を研究します。
  • 運動生理学:運動中の体の機能やメカニズムを研究します。
  • 運動心理学:運動における心理的な側面を研究します。
  • 栄養学:食物の栄養素とその働き、および食物と健康の関係を研究します。

【健康科学】に向いている人

健康に対する意識が高い人や、スポーツが好きな人
健康に何より関心があり、健康に生きたいと考えている人は健康科学に向いています。日頃から食品の添加物などにも関心が高く、意識が高い食生活を取り入れている人や、規則正しい睡眠習慣をもっている人、などが向いています。

また、医学的な知識に関心のある人、スポーツが好き・得意な人、身体能力が高い人、人体の仕組みや運動のメカニズムに興味・関心がある人も、健康科学に向いています。健康科学は理系的な要素と文系的な要素を含んでいる総合的な学問分野であるため、周辺分野への知的好奇心が高く、関心を深く掘り下げたい人、論理的思考力がある人などが向いています。

【健康科学】で目指せる職業/資格は

スポーツインストラクター、リハビリトレーナー、メディカルトレーナーなど
健康科学を学ぶことで目指せる資格には、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、看護師、保健師の各国家資格、中学校教諭一種(保健体育・保健) · 高等学校教諭一種(保健体育・保健)・養護教諭一種 · 健康運動指導士 · 初級パラスポーツ指導員などがあります。

健康科学で目指せる職業としては、小中学校や高等学校の養護教諭や体育教諭があります。
また、スポーツ関係では、監督、コーチ、審判員、スポーツトレーナー、スポーツインストラクター、リハビリトレーナー、メディカルトレーナーなどのさまざまな職種があります。

さらに、健康科学が関連する分野は、健康・医療・食品とかなり広いため、目指せる職業も多岐にわたるのが特徴です。スポーツメーカーや食品メーカーなどの民間企業のほか、教育職員や文部科学省・厚生労働省などの公的機関なども目指すこともできます。

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