【画像・音響工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!

【画像・音響工学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
        

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投稿日:2024年3月14日 | 最終更新日:2024年3月14日

【画像・音響工学】は何が学べる?

現代社会に浸透した視聴覚情報について原理や応用を学ぶ

情報が溢れ返る現代のデジタル社会において、私たちは日々視聴覚を通した情報に接しています。こうしたさまざまな視聴覚情報を扱うのが、画像・音響工学です。画像・音響工学は文字通り、画像・音響の処理技術を学びます。

画像工学では、実験や実習を通してコンピュータ・グラフィックス(CG)技術とその応用について学びます。一方、音響工学では、音のデジタル処理や音波の利用などについて学びます。実験や実習では実際にCGを描いたり、音波による材質検査をする実習などが行われます。

より具体的には、画像工学では画像データの構造を研究し、主に圧縮技術、画像処理技術、画像生成技術を学びます。音響工学では音の伝搬や放射の仕組み、超音波、電気音響変換などを研究し、音響機器への活用・開発技術を学びます。画像・音響工学を学ぶと、家電メーカーなどの製造業において画像エンジニアや音響エンジニアを目指すことができます。

【画像・音響工学】とは、どんな学問?

画像や音響の処理・解析について研究する総合的で学際的な学問

画像・音響工学は、画像や音響の処理・解析について研究する学問であり、情報工学や電気・電子工学、材料工学などの他分野の学問と関連しています。画像工学は、衛星画像やDVD映像、デジタルカメラの画像などが研究対象であるのに対し、音響工学では、音が伝わる仕組みを研究対象としています。応用分野としてはデジタルメディアがあり、テレビやラジオなど、よりよい放送・通信・音響機器の開発などがあります。

画像工学は具体的には、工業デザインから設計図、CAD/CAM、アートにまで活用されているCG表現の新技術・表現方法や、ハードウェアとなる画像機器の研究などが含まれます。
一方、音響工学では、建築、材質などの違いによるコンサートホールやスタジオなどの音響特性、音響・音波の性質を利用した土質探査、および材質検査など、各種検査システムの研究が含まれます。

画像や音響は表現手段としても重要であることから、画像・音響工学は教育系や芸術系の科目との関わりもあります。情報化社会における画像・音響工学の役割としては、画像や音響を圧縮・復元し、伝達する研究などがあります。

また、画像・音響工学は近年発達が進むAI、とりわけ生成AIとも親和性が高い分野です。このような画期的な技術に加え、次世代通信の登場によるネットワーク社会の実現、情報化が進む現代のデジタル社会において、画像・音響工学は今後ますます発展が求められる分野といえるでしょう。

【画像・音響工学】に関連する学部

工学部や理工学部で学ぶことのできる画像・音響工学

画像・音響工学に関連する学部としては、工学部・理工学部・創造理工学部などがあります。
学科やコース名などに「画像」「音響」「CG」「メディア」などがついていることが多いです。

また、電気工学や電子工学の分野で画像・音響工学に関わる内容を取り扱う場合もあるため、学部や学科が主にどのような分野を研究するのかを事前にリサーチすることが重要です。
画像・音響工学を学べる大学はこちら

【画像・音響工学】で学ぶ科目

コンピュータグラフィックスやソフトウエア、メディア論まで幅広く学ぶ

画像・音響工学で学べる科目には、コンピュータ、ネットワーク、マルチメディア、メディアデザイン、計算機科学、アルゴリズム、コンピュータグラフィックス、ソフトウエア工学、画像工学、音響・音声工学、ヒューマン・インターフェイス デジタル信号処理、音声・音響工学、音響エレクトロニクス、画像処理、知覚情報処理、計測工学などがあります。

【画像・音響工学】に向いている人

電気の仕組みに興味がある人や電子回路を作ることが好きな人

画像・音響工学に向いている人は、電気の仕組みに興味がある人や電子回路を作ることが好きな人、論理的思考が得意な人、エレクトロニクスや電化製品が好きで、新たな家電やエレクトロニクス製品を自分で作ってみたい人です。また、他分野と連携するうえで、ひとつの専門領域にこだわらず、全体を見通せるような視野の広さがあることも画像・音響工学に向いています。

また、映画や音楽が好きな人、数学や物理学が得意な人、画像や音響の原理や仕組みに詳しい人、技術全般に興味・関心がある人、数理的センスがある人など、知的好奇心が旺盛な人が画像・音響工学に向いているといえます。

【画像・音響工学】で目指せる職業/資格

DTPやCG関連の豊富な資格取得を目指せる

画像・音響工学を学ぶことで目指せる資格には、工業英語能力検定試験、CGエンジニア検定、CGクリエイター検定、DTPエキスパート認証試験、DTP検定、イラストレイタークリエイター能力認定試験 、フォトショップクリエイター能力認定試験などがあります。

画像・音響工学を学ぶことで目指せる職業としては、映像編集者、DTPオペレーター、DTPデザイナー、レコーディングエンジニア(レコーディングミキサー)などの画像エンジニアや音響エンジニア、またプログラマー、Webデザイナー、Webプログラマー(Webエンジニア)、CGクリエーター、CGデザイナーなどを目指すことができます。

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