【高等専修学校とは】中卒でも入れる専門学校・スクールはありますか?

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投稿日:2019年9月17日|最終更新日:2024年4月10日

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結論から言うと、中卒でも入学できる「高等専修学校」があります!

中学卒業後のもうひとつの進路「高等専修学校」

中卒で入学できる学校のひとつに、高等専修学校(専修学校高等課程)があります。

高等専修学校は、一般的な高等学校(高校)と同様に、中学卒業後の15歳から入学資格があります。

1年制から3年制があり、3年制の高等専修学校のほとんどで、卒業後は大学等への入学が可能になり、進学や就職、資格取得の際に高卒と同等の扱いを受けることができます。

社会で役立つ資格取得に力を入れている学校が多く、不登校や中退を経験した生徒も学校生活を楽しめるよう配慮されていることが多いです。

高等専修学校とは?
・不登校だった/高校を中退した人も安心して通えます
・就職に直結した専門知識を学び、早く自分の夢や目標に近づけます
・3年制の学校の多くで、高校卒業と同等の資格を得られます

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高等専修学校(専修学校高等課程)とは?専門学校との違い

まず、「専門学校」とは、正式に言うと「専修学校」の一種です。
専修学校には
・高校卒業後に入学できる「専門課程」
・中学校卒業後に入学できる「高等専修学校(専修学校高等課程)」
・誰でも入学ができる「一般課程」
の3種類があります。

一般的に「専門学校」と呼ばれている学校は、専修学校の「専門課程」で、高校卒業以上の人が入れます。

「高等専修学校」とは専修学校の「高等課程」で、高校のように中卒の15歳から入れる学校です。
校名は「○○高等専修学校」または「○○専修学校 高等課程」となりますが、上記の専修学校「専門課程」(いわゆる専門学校)が、その高等課程として設置している場合、「○○専門学校 高等課程」などの校名になっていることもあります。

「一般課程」は、年齢や学歴などに関係なく、誰でも自由に専門的な知識・技術を学べる専修学校です。洋裁や調理などのほか、河合塾など大学受験のための学校もあります。

ちなみに「高専」と呼ばれる5年制の「高等専門学校」は、専修学校とは別のくくりの教育機関です。

今回注目する「高等専修学校(専修学校高等課程)」は、全国に現在約400校あり、約3万3600人が学んでいます。(令和4年度学校基本調査より)

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高等専修学校(専修学校高等課程)の特徴

・仕事に活かせる資格を取得できる
・エンタメ系、クリエイター系など「なりたい職業」をサポート
・不登校経験者や多様な個性を持つ生徒の自立を支えてくれる

高等専修学校は「職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ること」を目的としているため、社会で役立つ資格取得に力を入れているところが多く、国家資格が取得できる学校もあります。

専門学校(専修学校の専門課程)が開校している高等専修学校も多く、ミュージシャン、ダンサー、ゲームクリエイター、デザイナー、製菓、医療、通訳 等、学習指導要領にとらわれない自由なカリキュラムを展開して、「なりたい職業」を目指す生徒の夢の実現をサポートしています。

多様な個性のある生徒が社会で自立した生活を送れるよう、その生徒に合ったサポートを行っており、不登校を経験した人や発達障害等、支援が必要な人にあわせたカリキュラムを組む高等専修学校もあります。

高等専修学校(専修学校高等課程)の学科

認可されている高等専修学校(専修学校高等課程)はこちらの8分野を学ぶことが出来ます。

  1. 工業(情報処理、自動車整備、放送技術など)
  2. 農業(農業、園芸、畜産、造園など)
  3. 医療(看護、歯科衛生、理学療法、作業療法など)
  4. 衛生(栄養、調理、理容、美容など)
  5. 教育・社会福祉(保育、社会福祉、介護福祉など)
  6. 商業実務(経理・簿記、旅行・観光・ホテル、医療秘書など)
  7. 服飾(ファッションビジネス、スタイリストなど)
  8. 文化・教養(公務員、デザイン、音楽など)

学校により学べる分野は異なりますが、調理師、理容・美容、自動車整備、准看護師、服飾関連など、就職に直結しやすい学校が多い傾向にあります。

また、高卒と同等の資格を得られる「大学入学資格付与指定校」や「技能連携校」の場合は、それぞれ必要となる普通科目(国語・数学など)の授業時間数が定められています。

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どんな人が高等専修学校に入学するの?

高等専修学校(専修学校高等課程)の中には不登校の人や、高校を中退した人の受け入れを積極的に行う学校もあります。

中学校で学校に馴染めず通えなかった人も、高校進学をしたものの様々な事情から中退してしまった人、基礎学力の定着を目指そうと考えている人なども、高等専修学校に進むことがあります。

もちろん、中学校卒業の時点でやりたいことがハッキリしており、いち早く社会に出ることを目指して職業に直結する実践的なスキルを身につけるために、高等専修学校で資格取得や能力向上を目指したいと考える人もいます。

高等専修学校から進学するには?

3年制の高等専修学校を卒業すると、専門学校(専修学校の専門課程)へ進学できるようになります。

さらに、「大学入学資格付与指定校」や「技能連携校」に指定されている3年制の高等専修学校であれば、定められた単位を取得して卒業すれば大学入学資格を付与されます。
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受けることなく、大学・短大に入学できるようになるのです。

高卒認定試験との比較

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定):合格者は大学や短大、専門学校に進学(受験)する資格が得られますが、高卒の学歴はつきません。

大学入学資格付与指定校:高卒と同様に大学や短大、専門学校に進学(受験)する資格が得られます。高等専修学校卒業の学歴がつきます。

技能連携校:高等専修学校と通信制または定時制の高校の両方に在籍することで、両方の学校の卒業資格が得られ、高卒の学歴もつきます。

1年制・2年制の高等専修学校について

大学入学資格を得られるのは3年制のみです。調理系の学科では1年制、准看護/理容・美容系は2年制が多いため、進学を考えている場合は注意しましょう。

なお、看護系の進路を考えている場合、高等専修学校で得られる資格は准看護師(受験資格)のみになります。
准看護師は、2年で受験資格が得られますが、2年制の高等専修学校を卒業する場合は基本的に高校卒業同等の資格は得られません。
3年間の実務の後、2年間看護師学校養成所に通うことで正看護師になることができます。

※一番早く正看護師の受験資格を得る方法は高等課程の看護学科(3年)から専攻科(2年)の合計5年で目指す方法があります。

キャリアアップを目指すなら正看護師が有力ですが、准看護師は2年という比較的短期間で取得できるというメリットがあります。

看護師に限らず、できるだけ早く社会に出て仕事に就きたいという人には高等専修学校もおすすめです!

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