【建築士になるには】建築の専門学校で学べること、大学との違いを紹介します!
投稿日:2021年5月2日|最終更新日:2025年4月7日
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建築業界を目指すとき、専門学校と大学、どちらに進学するかで悩む人は少なくありません。どちらも建築の道に進むうえで有効な選択肢ですが、それぞれに異なる特徴があります。
この記事では、両者の違いをわかりやすく解説しながら、専門学校ならではの強みや、資格取得を目指せる学びについても紹介していきます。
建築の専門学校では何を学ぶの?
専門学校では、建築の現場で必要とされる技術や知識を、実践的に学ぶことができます。中でも、建築士や施工管理技士など、将来の仕事に直結する資格の取得を見据えたカリキュラムが特長です。
建築士資格
建築士の資格には、一級建築士と二級建築士、そして木造建築士がありますが、まず目指すことが多いのが「二級建築士」です。
これは戸建て住宅(3階建てくらいまで)の設計が可能な国家資格で、専門学校を卒業することで受験資格が得られます。
専門学校はこの資格取得を手厚くサポートしてくれて、製図や法規など、合格に必要な知識を基礎からしっかり学ぶことができます。学校によっては一級建築士の受験資格にもつながるコースがあります。
管理技士
「建築施工管理技士」って聞いたことありませんか?「建築施工管理技士」は、建設現場を安全かつスムーズに進行させるための管理能力を問う資格です。
これは、「管理」という名前にあるように、「しっかり現場を監督できますか?」「指導ができますか?」という試験です。他には、「土木施工管理技士」などがあります。
「周りに対してタクトを振る監督がかっこいい!」という思いで建築業界に憧れを持っている人も多いでしょう。
責任ある立場で現場をまとめたい人、リーダーシップを発揮したい人におすすめの資格で、専門学校ではこの資格に対応した授業も行われています。
インテリアデザイナー
あまり建築のイメージはないかも知れませんが、インテリアの知識も、立派な建築分野の基本です。
建築系の学部や学科には、インテリアに興味がある人向けに、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターなどの資格にも対応した学科やコースを設けている学校もあります。家具や空間のデザインを通して、人々の暮らしを豊かにしたい人にぴったりです。
インテリアデザイナーになれる学校を探してみる建築の専門学校と大学の違いとは?
建築業界で活躍するための進学先として、専門学校と大学にはそれぞれ異なる役割があります。どちらも建築を学ぶ場であることは変わりありませんが、目指す方向性や学び方、卒業後の進路に明確な違いがあります。
実践力をつけたいなら、専門学校が近道
専門学校では、製図・CAD・模型制作・建築材料の扱いなど、すぐに仕事で使えるスキルを中心に学びます。クラス制で時間割が決まっているため、学びやすく、着実に力をつけることができます。資格対策も授業の一環として組み込まれており、二級建築士や施工管理技士の試験に向けて、手厚い指導が受けられる点も安心です。
さらに、就職活動のサポートが充実しているのも専門学校の大きな特長です。求人情報の提供から面接対策まで、業界との強いつながりを活かして、学生一人ひとりに合った進路をサポートしてくれます。
大学は「建築学」を深く探究したい人におすすめ
一方、大学では建築をより学問的に学ぶことができます。構造力学、都市計画、環境工学、歴史など、幅広い分野を研究しながら、建築というものを総合的に理解していくことが目的です。
大学は自由度の高いカリキュラムで、自分で授業を選んで履修していくスタイル。研究やゼミ活動を通じて、建築の可能性を探究する力を養います。卒業後は大学院への進学や、行政、研究職、ゼネコンなど多様な進路が考えられます。
例えるならスポーツ選手の育成スタイルの違い
一言で言うと、建築の現場で働けるような知識を短期間で身につけようというのが専門学校、もっと幅広い教養、知識を身につけて、より深い理解ができるようにしよう、というのが大学ということになります。
スポーツが好きな人はこう考えると分かりやすいかも知れません。例えば高校を卒業してすぐにプロに入る選手は、1年目2年目からすぐに一軍でバリバリ働くことを期待されているわけではありませんよね。
何年も経験を積み、その才能を磨き、大きく羽ばたいてほしい…という願いのもと獲得されているはずです。
ですが、社会人チーム、独立リーグ、実業団チームから入団する選手は、短い期間で一軍で働けるようになってほしいという願いのもと獲得されているケースが多いでしょう。即戦力です。
ざっくり言うと、「即戦力」として期待されているのが専門学校生で、「3年後、大きく羽ばたいてくれるだろう」と見込んで採用されるのが大学生だということです。
つまり、専門学校は「早く現場に出たい人」、大学は「建築を広く深く学びたい人」に適していると言えるでしょう。
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建築の学び方の違い
専門学校はクラスで分かれます。この組は月曜はこう、火曜日はこう…というカリキュラム(時間割)が決まっています。その点は、あまり高校と変わりません。
大学は大きく違います。「ゼミ」とか、よく聞きませんか?
大学は、自分で学びたい授業を選択し、それを受講するということになります。自由度が高い反面、自己責任であるということです。
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就職サポートの違い
専門学校は就職へのサポートが手厚いといえます。
何故なら、予備校などと同じで、その就職率が、そのまま学校の評判に直結するからです。
ところが、大学はそうではありません。
もちろん推薦が貰えたりということもありますが、基本的には自分でエントリーシートを出して、面接をして…という流れになります。
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建築士になるためのおすすめの専門学校
ここからは、建築分野に特化した教育環境と、資格取得・就職支援に力を入れている、おすすめの専門学校をご紹介します。
建築士を目指す方はもちろん、施工管理技士や空間デザイン、インテリアに興味のある方にぴったりの学校がそろっています。いずれも建築分野でとても評価の高い学校なので、気になる学校があれば、ぜひ資料請求をして詳細をチェックしてみてください!
こんな人に専門学校がおすすめ!
✨ 早く建築の現場で働きたい
✨ 資格を取り、即戦力として活躍したい
✨ 設計・施工・インテリアなど、現場に直結する技術を身につけたい
✨ 手厚い就職サポートを受けたい
青山製図専門学校【東京都渋谷区】
◆関連学科:建築学部、インテリア学部、建築設計研究科
この場所にこんな建物があったら、街はもっと楽しくなる。建物の中は。こんなインテリアだったら素敵だろうな。
建築・インテリアの楽しさは、そんな頭に浮かんだアイディアがデザインという形になっていくこと。
少人数クラスの細やかな指導のもと、あなたの「興味」が「カタチ」になるようサポートします。
創立60年以上の歴史を誇り、建築・インテリアの両面から空間デザインを学べる専門学校。
建築学部では、建築設計・構造・施工・法規などの基礎を学び、二級建築士の受験資格が得られます。実務に即した設計演習やCAD演習も充実。
インテリア学部では、家具や空間演出のデザイン力を養い、インテリアプランナーなどの資格取得も可能です。少人数制の手厚い指導で、初心者からでも安心してスキルを伸ばせます。
青山製図専門学校の詳しい紹介はこちら
浅野工学専門学校【神奈川県横浜市】
◆関連学科:建築工学科、建築デザイン科
住まいを建てること、それは人の一生をデザインすること。そんな社会に対して責任を負う力が浅野工学にはあります。
創立から今日までの歴史の中で培われた高い技術教育はもちろん、学生一人ひとりが「わかる」まで諦めないきめ細かな教育で、責任感のある建築士・施工管理者・コンクリート技術者を輩出しています。
1929年創立の伝統校。建築工学科では、建築士や施工管理技士を目指し、構造や法規、施工技術などを基礎から学びます。建築デザイン科では、設計演習や模型制作、デジタルデザインなど、感性と技術を融合した実習を展開。少人数制で個別フォローも手厚く、国家資格合格に向けたサポート体制も万全です。
浅野工学専門学校の詳しい紹介はこちら
京都建築大学校【京都府南丹市】
◆関連学科:建築学科、建築科/スタンダードコース・エキスパートコース
「自分だけの空間を作りたい」「社会に貢献したい」って思ったことない?
京都建築大学校<KASD>なら、そんなキミたちの想いを形にすることができる!
全国でも珍しい、大学卒業資格(学士)と高度専門士の両方を取得できる専門学校。建築士試験に強く、在学中に「二級建築士」「木造建築士」「インテリアプランナー」資格を目指せます。
実習中心のカリキュラムで、設計から施工まで一貫して学べるのが魅力。伝統建築から最新技術まで幅広く対応した指導で、京都という街を活かした学びも特徴です。
京都建築大学校の詳しい紹介はこちら
神戸電子専門学校【兵庫県神戸市】
◆関連学科:建築インテリアデザイン学科
神戸電子専門学校は1958年に創立された、日本で最も歴史あるIT系専門学校で、毎年多くの学生が卒業し、第一線で活躍しており社会から大きく期待されています。
これからの社会変化に対応するために創造力、技術力、実務力を併せ持つ人材を育てる学びを提供します。
IT・建築・デザインを融合した独自のカリキュラムを展開。建築インテリアデザイン学科では、空間演出・建築設計・インテリアデザインをバランスよく学べます。最新のCADやBIMソフトに対応し、建築CG制作も実践的に習得。創造力と技術力を兼ね備えた、業界即戦力を育てる教育に力を入れています。
神戸電子専門学校の詳しい紹介はこちら
専門学校東京デザイナー・アカデミー (2024年4月 専門学校 東京デザイナー学院より校名変更)【東京都千代田区】
◆関連学科:建築デザイン学科
専門学校東京デザイナー・アカデミーは創立以来50年以上にわたり、幅広い分野で若き才能を輩出してきました。
2年間の学習でしっかりと自信をつけ、絶えず流動する次世代のデザイン業界で「躍動」する人材を育てることが、私たちの強い願いです。
長年にわたりデザイン分野で実績を持つ専門学校。建築デザイン学科では、住宅設計から商業施設、都市空間デザインまで幅広く対応。設計演習・プレゼンテーションスキル・CAD操作などを2年間で集中的に学びます。業界とのネットワークも豊富で、コンペ参加やインターンシップの機会も多数あります。
専門学校東京デザイナー・アカデミーの詳しい紹介はこちら
山脇美術専門学校【東京都千代田区】
◆関連学科:スペースデザイン科
ツクルニハマル3年間◆ゼロから学んで専門分野のプロをめざす!
インテリアから空間設計まで幅広く学べるデザイン系専門学校。家具や照明、店舗設計、住宅リノベーションなど、暮らしに密着したデザインを実践的に習得します。3年間の学びでゼロからプロのスキルを磨き、手描き・CAD・3DCGまで多彩な表現技法を学べるのも魅力です。
山脇美術専門学校の詳しい紹介はこちら
専門学校 東京テクニカルカレッジ【東京都中野区】
◆関連学科:建築監督科、建築科、インテリア科
建築・インテリア・IT・ゲーム・Web・環境・バイオ分野のプロに!
JR中央線・JR総武線・都営地下鉄大江戸線「東中野駅」 駅前すぐ。「専門性」を身につける独自の授業システムで、「わかる」だけでなく「できる」ように導きます。
建築分野に加え、環境・IT・ゲーム・Webなど幅広い分野で実績を持つ総合専門学校。
建築監督科では施工管理・現場監督を目指し、工程管理や安全管理を実践的に学習。建築科では設計・製図・構造・CADを体系的に習得。インテリア科では空間設計と暮らしの演出に特化した学びを展開しています。
専門学校 東京テクニカルカレッジの詳しい紹介はこちら
読売理工医療福祉専門学校【東京都文京区】
◆関連学科:建築学科
読売グループの全面的な支援と創立50年の実績により、優れた教育を実現しています。
読売理工の建築学科は、「二級建築士」「一級建築士」受験資格認定校のため、卒業後すぐに受験が可能です。※一級建築士の免許登録には卒業後、4年の実務経験が必要
スタジオ制による超少人数指導により、建築士合格のための土台と、現場に通じる実践力を身につけます。
読売新聞グループが母体の実践力重視の専門学校。建築学科は「一級建築士」「二級建築士」受験資格認定校で、資格対策授業も豊富です。スタジオ制による個別指導で、設計力・プレゼン力・模型制作などを実践的に身につけます。卒業後すぐに試験を受けられるカリキュラム設計も強みです。
読売理工医療福祉専門学校の詳しい紹介はこちら
修成建設専門学校【大阪府大阪市】
◆関連学科:建築学科、建築デジタルデザイン学科、空間デザイン学科、建築施工学科
建築・インテリア・土木・造園のスペシャリストをめざす!
◆数字で物語る、修成の実績◆
創立は113年。
輩出した卒業生…38,000人以上。
二級建築士の合格率 学科81.3% 製図75.0%(過去10年間実績)
卒業後の進路決定率…98.3%。
創立113年の伝統校。建築・土木・造園など、建設分野のスペシャリストを育成。建築学科では設計・構造・設備などを幅広く学び、建築士や施工管理技士の合格率も高水準。建築デジタルデザイン学科では、BIMや建築CG、プレゼン技術など最新技術に特化した学びを展開しています。
修成建設専門学校の詳しい紹介はこちら
麻生建築&デザイン専門学校【福岡県福岡市】
◆関連学科:建築工学科、建築士専攻科、建築学科、建築CAD科、インテリアデザイン科
私たち「夢」叶える宣言!
麻生建築&デザイン専門学校は〈建築分野〉 と 〈デザイン分野〉を学ぶことができる専門学校です。
①業界有力企業から高い評価を得ているからこそ実現した、ASOの質の高い就職実績
②業界トップクラスの企業との連携で現場の“今”を取り入れたカリキュラム編成
③最先端の技術に対応できる力を身につけ、学内外で実践力を養う
福岡を代表する総合専門学校グループASOの建築系校。建築工学・意匠・構造・法規をバランスよく学べるだけでなく、インテリア・CAD・CGまで対応。業界連携型のカリキュラムで、実務経験に近い環境でスキルを習得。建築士合格を目指す「建築士専攻科」も設置し、高い就職実績を誇ります。
麻生建築&デザイン専門学校の詳しい紹介はこちら
まとめ
専門学校と大学、それぞれに違った良さがあります。建築の学び方は一つではありません。どんな建築のプロを目指したいのか、どんなスタイルで学びたいのかを考えながら、進路を選びましょう。
「実践力」「資格取得」「就職支援」の3つを重視したい方には、専門学校という選択が大きな力になってくれるはずです。資料請求やオープンキャンパスを通じて、しっかり調べて決めていきましょう!
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