【大学】総合型選抜について理解しよう!

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投稿日:2023年6月15日 | 最終更新日:2023年12月21日

大学受験の入試方式の一つに「総合型選抜」があります。
「学校推薦型選抜や一般選抜と比べてどのような入試方式であるか?」よく分からない方も多いのではないでしょうか。本記事では総合型選抜の入試方式をはじめ、総合型選抜で入試をするメリットやスケジュールについてご紹介していきます。
また、旧AO入試との違いや他入試との比較に、ぜひご一読ください。

そもそも総合型選抜とは?

総合型選抜とは、受験生の適性や意欲と学校が示すアドミッション・ポリシー(入学者の受入れ方針)が合致しているかどうかを学校による書類審査や筆記・実技試験、小論文や面接試験などで判定する入試方法です。
大学によって選出方法には特色があり、学力試験が実施される場合や、グループディスカッションやフィールドワークを行って選考を進める大学もあります。今まで以上に基礎学力が重視される傾向にあり、今後は大学独自の筆記試験以外にも大学入学共通テストや資格試験などを通して、基礎学力が選考材料になるケースが予測されています。
また、総合型選抜では合格後は入学が必須となる「専願」であることが一般的です。こちらも大学により併願可能な場合もあるので、志望校の募集要項は事前によく確認をしておきましょう。

旧AO入試との違いについて

2021年度の入試まではAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)という名称で親しまれており、名称と共に現在の選考方法に変わりました。受験生の適性や意欲と大学が示すアドミッション・ポリシーの合致が合否基準になることは、現在の総合型選抜と共通しています。旧AO入試では学力を合否判断の材料としていなかったことが大きく異なる点になります。総合型選抜に変わったことにより、大学のアドミッション・ポリシーとの合致の他、学力を含めた総合的な選抜方法として確立されました。

大学に総合型選抜で入学するメリット

それでは、大学に総合型選抜で入学するメリットについてのポイントを確認していきましょう。

POINT① 学力だけでは測れない学習意欲や課外活動成績が評価対象になる!

総合型選抜を受験するメリットとして、学力だけでは測れない受験生の学習意欲や大学への志望理由、高校生活で行ってきた部活動や海外留学などの課外活動が評価対象になります。大学により異なりますが、一般的には書類審査・面接・小論文を課される場合が多いので、高校生活の中での活動や将来のビジョン、志望校への入学意欲を具体的に伝えられるかが重要視されます。
志望校に学力だけでは自信がない場合でも、将来やりたいことや入学後に学びたいことについて明確性があれば、総合型選抜での受験を視野に入れることをおすすめします。

POINT② 他入試よりも倍率が低いため、合格率が高い!

多くの学校では、総合型選抜の倍率は1.5〜3倍と言われていますが、人気の高い大学・学部であれば11倍など、倍率が高くなる場合もあります。それでも一般選抜に比べると倍率は低くなることが多いため、志望校へ専願で受験予定の方は総合型選抜を視野に入れて進学活動を進めるとよいでしょう。
志望校が実施する総合型選抜と一般選抜の倍率をリサーチしてみましょう!

POINT③ 合格発表の時期が早く、進路選択や残りの高校生活の選択肢が広がる!

総合型選抜の合格発表時期は、文部科学省によって11月1日~と定められているため、一般選抜(2~3月)の合格発表時期に比べると、早い段階で進学先が決定することになります。
早い時期に進学先が決まった場合、入学準備や大学から課された自習課題に取り組むなど、残りの高校生活を入学準備に充てることができます。今後に役立つ資格取得を目指したり、自動車免許の取得に励む方もいるようです。万が一、総合型選抜の結果が不合格であった場合でも一般選抜を受験できるスケジュールになっています。あらかじめ一般選抜の対策をしておくとよいでしょう。
また、大学によっては合格発表時期が異なるので、他入試を検討している方は志望校の希望している入試方式のスケジュールをよく確認しておきましょう。

【大学・学部が決まらない高校生必見】「やりたいこと」が見つからない人の進路診断&選び方を一挙紹介!

総合型選抜に出願するためのスケジュール

それでは、具体的に総合型選抜に出願するためのステップについてご紹介していきます。

STEP① 出願

まず、志望校の総合型選抜に申し込むための出願を行います。
入学願書の他、志望理由書・活動報告書・調査書・学修計画書を提出することが一般的となります。

志望校により提出書類が異なる場合があるので、出願受付が開始される前に注意をしておきましょう。

また、総合型選抜の出願条件として、大学が開催するオープンキャンパスや学校見学の参加が必須になる場合が多いです。出願前の事前エントリー制を実施している学校も少なくないため、こちらも志望校の特色についてよく確認しておきましょう。

✓志望校の出願要項(出願前にエントリーは必要?出願時に必要な書類は?)をよく確認する
✓出願条件に学校イベント参加が設定されている場合、早めの参加を心掛ける

STEP② 選考

1次審査

1次審査では、書類選考が行われることが一般的です。
出願時に提出した志望理由書や活動報告書などの書類を元に選考が進められます。大学によっては書類審査に加えて、面接を実施する場合もあります。志望校の入試要項に応じて、選考対策を組み立てましょう。

2次審査

2次審査では、面接や小論文による試験が行われることが一般的です。
大学によっては、グループディスカッションやプレゼンテーションを実施することもあります。
また、独自の学科試験や実技試験が行われたり、大学入学共通テストの成績提出が必要な審査もあります。あらかじめ志望校の入試傾向を確認しておきましょう。

✓過去の入試傾向を調査し、志望校に応じた試験対策を行う
✓文章や面接、対話形式で行われる試験に対して、練習を重ねて準備を進めよう

STEP③ 合格発表

総合選抜型の合格発表は、11月~12月に行われることが一般的です。
よって、高校3年生の年末までに合否が決定するため、合格者に対しては多くの大学が入学前に行う自習課題を課します。大学やそれぞれの学部により、ドリルやレポートといった形式は様々ですが、入学後の成績に影響するため、手を抜かずに取り組みましょう。

✓合格発表時期は11月〜12月が一般的。合否によって進学活動の選択をしよう
✓合格後、大学から課された自習課題にはしっかりと取り組もう

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総合型選抜について理解は深まったでしょうか?

ここまで、大学入試の一種である総合型選抜について、入試制度からメリットや詳細とスケジュールまでをご紹介しました。総合型選抜について調査を始めた方、改めて総合型選抜の制度をおさらいされた方、ご活用いただけたでしょうか。総合型選抜はエントリーや出願受付期間が早いので、志望校の入試要項をよく確認し、スケジュールを逃さないよう対応していきましょう!

 

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