
■個性を生かし、学びを社会に還元する。
デザインの基本理念を踏まえながらも、変化し続ける時代に呼応し、その表現・意味・提案などを学生と一緒に考えていける環境作りをしています。
机の上の作業にとどまらず、地元栃木と結びついた実践型課題を通して、実際に運用できる成果物の提案を行っています。未来を見据え、学生それぞれが個性を生かしながら、自発的にもの作りやデザインの現場に携わっていけることを目指しています。
- 卒業後の主な進路
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- 映像クリエイター
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター
- パッケージデザイナー
- Webデザイナー
- Webディレクター
- Webプログラマー
- フォトグラファー
- カメラマン
- 芸術家
- 美術教諭
- 初年度納入金
ー授業紹介ー
【1年次】
●共通基礎(全専攻授業)
1年次前期には共通基礎科目として全専攻で、「デッサン」「色彩構成」「造形感覚」「素材研究」を学び美術の基礎を固めます。
●専攻別授業
専攻別授業では、PCの基礎スキルやAdobeソフトの使い方などを学ぶ「メディアリテラシー」、写真スタジオを使っての「写真」、石膏型を使ってランプシェードを制作する「工芸」やデザイン思考を学ぶ「ブランディング」などを行います。
【2年次〜4年次】
◆デザイン分野
◆写真・映像分野
◆工芸分野
専攻・コース一覧
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- 修業年限
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4年
答えが見出しにくい時代で、ぶれない考え方を学ぶ。
【特徴】
◆まずやってみる、そしてやり切ること
アマチュアは完成品をつくりたがりますが、プロのデザイナーは数多くのアイデア出しと試作を繰り返しながら、より良い唯一を目指します。授業で出される課題も同じです。アドバイスを受けながら最善のものを生み出していく過程と経験は次の作品に繋がっていきます。
◆様々な視点から物事を観ること
わたしたちは眼に見えるものの背後にある現実をあらわにし、それによって眼に見える世界は森羅万象のうちのほんのわずかな例外に過ぎず、その他にも表面に出ない数多くの現実が存在するのだという信念を表現するのである。(パウル・クレー「造形思考」より)
見ようとしないと何も見えないのです。
◆論理と感性を融合させること
作品に明確な意志や思想、物語性、方向性等が論理的に含まれていることも重要です。そして言語化できること。それらが無ければ単なる表層だけの形骸にしかなりません。
デザイン以外の多くの芸術、文学、哲学、科学、歴史etc.に日々触れることが大切です。
ー授業紹介ー
【1年次】
・共通基礎(全専攻授業)
・専攻別授業
【2年次】
タイポグラフィ、ブランディング、イラストレーション、装幀、製本、木工、デジタルファブリケーションなど専門家の授業を通して、幅広いデザインの知識と技術を修得する期間です。
【3年次】
自分の進路、やりたいことに合った研究室を選択し、研究室毎の課題を制作し、自分の方向性、世界観を模索する期間です。また、地域連携課題を通し実際のデザインの仕事を体験する期間でもあります。
【4年次】
前期は卒業制作を念頭にした課題制作と、卒業制作のプランを計画していきます。そこから半年間4年間の集大成として自身の世界観を構築していきます。繰り返し行われるチェックでのプレゼンも大切な体験です。
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- 修業年限
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4年
何が見えてる?
【特徴】
◆見えてないものは伝わらないんじゃない?
写真でも映像でも、絵画と同様に、作り手が見えていないものは鑑賞者には伝わりにくいものです。『像』は提示できたとしても、その背後になにか違うモノを見せられるかどうか。単なる図解ではないものを描ける人は、まず最初によく見えてなきゃいけない。この『見る能力』を身につけるのは簡単ではありませんが、一生使える力です。
◆テクノロジーっていったい?
20世紀の終わり頃からITがデザインや美術のツールになってきました。様々な機材とアプリケーションが作られたくさんの成果物が生まれました。誰でも物作りに挑戦できるいい時代になったように見えますが、実際どうでしょう? 単なる生産ではない創造的な仕事をするために、技術の本質に気づき、応用していけるセンスが重要だと考えます。
◆好きならばどこまでも
陶でゴミのオブジェを作る現代美術家の三島喜美代さん(89)は毎日芸術賞受賞のスピーチで「今までずっと遊んで、好きなことをやってきました」とおっしゃっていたそうです。デザインで社会の役に立ちたいという気持ちも立派ですが、『好き』っていうのが一番大切。本当に好きなら自分でどこまでも追求できる。それがいつしか社会の役に立つのではないでしょうか。
ー授業紹介ー
【1年次】
・共通基礎(全専攻授業)
・専攻別授業
【2年次】
写真・映像分野で必要な発想方法、技法体験、作業工程と道具の使い方を様々な実習を通し学びます。プレゼンスキル、コミュニケーションスキルも学びます。
【3年次】
各自の表現の世界観を広げていく期間です。テーマや素材を研究し、表現の可能性を具現化していく授業をおこないます。また、地域連携授業を通し現場の空気に触れます。
【4年次】
それぞれの技術力と世界観の上に、将来の創作活動の第一歩となる卒業制作に取り組みます。発想から完成までの問題点を見つけ、分析しながら解決できる力を身に付けます。
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素材の可能性は無限大!
【特徴】
◆地球科学を造形に表現する~やきものは時代の証人~
やきものの歴史は人類の歴史と同じだけの長さがあり、太古から現代の証人として役目を果たしてきました。そして、民族ごとの生活やニーズ・デザイン・芸術性が加わり時代ごとに移り変わってきます。人類は炎を巧みに扱う知恵を授かり、地球の恵みから様々な素材を利用し試行錯誤してきました。やきものは地球科学を造形・芸術として表現し、多くの歴史財産を残しています。そして、いま日本の工芸のものづくりと美意識は、世界中で注目されています。
◆ひとつひとつの積み重ねと試み
制作において、素材に対する柔軟な感性と知識は重要不可欠になり、その基礎の上に創造・デザイン、オリジナルの可能性があります。工芸分野では柔軟な発想力とより高い芸術性の表現につなげる教育を目指します。
◆伝統と確かな技術を学んで
伝統的な技法制作と現代の創作、デザイン力を融合し、工芸として大切な鍛錬の時間と、道具の扱いや設備機器の管理・安全管理を正しく理解することができ、制作研究の中で素材のもつ面白さや特質を発見し作品にする喜びや、機能性とデザインに着目し、これからの時代の工芸の担い手、アーティストを育てていきます。
ー授業紹介ー
【1年次】
・共通基礎(全専攻授業)
・専攻別授業
【2年次】
工芸分野で必要な発想方法、技法体験、作業工程と道具の使い方を様々な実習を通し学びます。
工芸分野で必要なプレゼンスキル、コミュニケーションスキルも学びます。
【3年次】
各自の表現の世界観を広げていく期間です。工芸分野でテーマや素材を研究し、表現の可能性を具現化していく授業をおこないます。また、グループ展企画展等に出展し展示までを視野に入れた制作を行うことを学びます。
【4年次】
社会への実践的な提案を行うための必要な知識と能力を鍛え、体験指導の経験や企画・制作展示、公募展への出品を目指すなど、卒業制作や進路に繋がる活動を行います。