【高校生必見】医療関係の仕事の種類・資格・将来性は?自分にぴったりの職種を見つけよう!

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投稿日:2022年6月21日|最終更新日:2024年6月24日

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「人の役に立ちたい」
そんな気持ちで医療の世界で働くことを目指している人も多いでしょう。

医療の仕事は、お医者さんや看護師さんだけではありません。
患者さんを直接ケアする仕事、検査で病気を見つける仕事、リハビリで元気にする仕事、薬で病気を治す仕事、事務で病院を支える仕事など、たくさんの種類の仕事があります。

この記事では、そんなさまざまな医療の仕事を紹介します。
どんな仕事がある?資格は必要?お給料はどれくらい?など、職業の内容やなる方法を紹介します。

この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの医療の仕事が見つかるはず!

※それぞれの職業の年収については厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」を参考にしています。

目次

患者を直接助ける!治療・救急系の仕事

【医師】病気やケガを診断・治療するスペシャリスト

医師は、病気やケガをした患者を診察し、診断、治療を行います。内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な診療科があり、専門分野によって仕事内容は異なります。

仕事内容 診察、治療、手術、投薬、研究など
必要な資格 医師免許
年収 平均1,154万円
将来性 AIなどの医療技術の発展により、診断や治療の精度が向上し、より高度な医療が提供できるようになることが期待されます。
なるには 医学部(6年制)を卒業し、国家試験に合格したのち、最低2年間の臨床研修が必要。

【看護師】医師と連携し、患者のケアをサポート

看護師は、医師の指示のもと、患者のケアを行います。入院中の患者の身の回りの世話、食事や排泄の介助、点滴や注射などの医療処置、心のケアなど幅広い業務を担当します。

仕事内容 患者のケア、医療処置(点滴、注射、採血など)など
必要な資格 看護師免許
年収 平均481万円
将来性 高齢化社会の進展に伴い、看護師の需要はますます高まっています。
なるには 看護師養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、看護師国家試験に合格する。

【助産師】妊娠・出産を支える、母子の強い味方

助産師は、妊娠中から出産後までの女性とその家族をサポートします。妊婦健診、出産介助、産後のケア、育児指導などを行います。

仕事内容 妊婦健診、出産介助、産後のケア、育児指導、母乳相談など
必要な資格 助産師免許
年収 平均505万円
将来性 出産の高齢化や不妊治療の増加などにより、助産師の需要は高まっています。
なるには 看護師の国家試験受験資格取得後、助産師養成課程で学び国家試験に合格する。

【臨床工学技士】医療機器の操作・保守のスペシャリスト

臨床工学技士は、人工呼吸器や人工心肺などの生命維持装置をはじめとする医療機器の操作や保守点検を行います。医師の指示のもと、手術中の機器操作や調整を行うなど、重要な役割を担います。

仕事内容 医療機器の操作、保守点検、患者への説明、医師のサポートなど
必要な資格 臨床工学技士免許
年収 平均543万円
将来性 医療機器の高度化に伴い、医学・工学両方の知識を持つ専門家の存在は必要不可欠。
なるには 臨床工学技士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格する。

【救急救命士】一刻を争う現場で命を守るプロ

救急救命士は、救急車などで病院に搬送中の傷病者に救命処置を行います。医師の指示を受けることで、薬剤投与など特定の救急救命処置が可能です。心肺蘇生、止血、骨折の固定など、迅速かつ的確な判断と行動が求められます。

仕事内容 救急現場での救命処置、傷病者の搬送、救急車の運転など
必要な資格 救急救命士免許
年収 平均434万円
将来性 救急隊の3人に1人の救急救命士の配備が推奨されており、需要は高まっている。
なるには 救急救命士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業、または消防官の実務経験・研修後、国家試験に合格する。

病気の早期発見に貢献!検査系の仕事

検査によって得られたデータは、医師の診断や治療方針の決定に欠かせません。縁の下の力持ちとして医療を支えます。

【臨床検査技師】血液や細胞から病気の原因を探る

臨床検査技師は、血液、尿、組織など、患者から採取した検体を検査し、病気の原因を調べます。顕微鏡で細胞を観察したり、血液中の成分を分析したり、細菌やウイルスを検出したりと、様々な検査を行います。

仕事内容 血液や尿などからの検体検査、心電図や超音波などの生理検査(生体検査)など
必要な資格 臨床検査技師免許
年収 平均529万円
将来性 新しい検査技術の開発や遺伝子検査の普及などにより、専門性の高い検査技師の活躍の場が広がるでしょう。
なるには 臨床検査技師養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、臨床検査技師国家試験に合格する必要があります。

【診療放射線技師】レントゲンやCTなど放射線のスペシャリスト

診療放射線技師は、レントゲン、CT、MRI、PETなどの画像診断装置を使って体の内部を撮影したり、放射線照射によるガン治療を行ったりします。撮影した画像は、医師が病気の診断や治療方針を決定する上で重要な情報となります。

仕事内容 レントゲン撮影、CT撮影、MRI撮影、血管造影検査、放射線治療など
必要な資格 診療放射線技師免許
年収 平均589万円
将来性 医療機器の進歩や高齢化に伴う放射線治療の増加により役割はますます重要に。
なるには 診療放射線技師養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格する。

【視能訓練士】視力や視野を検査し、目の健康を守る

視能訓練士は、視力検査、視野検査、眼圧検査などを行い、目の病気の早期発見や治療に貢献します。眼鏡やコンタクトレンズの処方、弱視の訓練なども行います。

仕事内容 視力検査、視野検査、眼圧検査、眼鏡・コンタクトレンズの処方、弱視訓練など
必要な資格 視能訓練士免許
年収 平均456万円
将来性 高齢化による視機能低下やデジタル機器普及によるドライアイの改善など、活躍の場が拡大。
なるには 視能訓練士養成所を卒業、または大学・短大・専門学校で指定科目を履修したのち養成所で1年以上修業し、国家試験に合格する。

日常生活の回復をサポート!リハビリ系の仕事

【理学療法士】身体機能の回復をサポート

理学療法士は、病気やケガ、高齢などによって身体機能が低下した患者に対して、運動療法や物理療法などを用いて、基本的な動作能力の回復をサポートします。

仕事内容 運動療法、物理療法、日常生活動作訓練、装具療法など
必要な資格 理学療法士免許
年収 平均496万円
将来性 高齢化社会の進展に伴う需要に加え、スポーツなど活躍の場が拡大。
なるには 理学療法士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格する。

【作業療法士】日常生活動作の改善を支援

作業療法士は、身体や心の病気、発達障害などによって日常生活に支障をきたしている患者に対して、作業活動を通して、食事、着替え、入浴などの基本的な動作や、仕事、趣味などの活動への参加を支援します。

仕事内容 作業活動によるリハビリテーション、日常生活動作訓練、福祉用具選定など
必要な資格 作業療法士免許
年収 平均491万円
将来性 作業療法士の仕事の1つである「老年期障がい」に関する仕事が増えると考えられる。
なるには 作業療法士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。

【言語聴覚士】言葉や食べる機能のリハビリの専門家

言語聴覚士は、脳卒中や頭部外傷、発達障害などによって、話す、聞く、食べるといった機能に障害のある患者に対して、リハビリテーションを行います。発声練習、嚥下訓練、コミュニケーション支援などを行います。

仕事内容 言語訓練、嚥下訓練、聴覚訓練、コミュニケーション支援など
必要な資格 言語聴覚士免許
年収 平均466万円
将来性 認知症による言語障害や摂食障害などの増加により、言語聴覚士の必要性が増しそう。
なるには 言語聴覚士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業、または大学卒業後に養成所を卒業し、国家試験に合格する。

薬の知識で健康をサポート!薬系の仕事

【薬剤師】薬の調剤や服薬指導を行う

薬剤師は、医師の処方箋に基づいて薬を調剤し、患者に薬の説明や服薬指導を行います。薬の副作用や飲み合わせにも注意し、患者が安全に薬を使用できるようサポートします。病院や調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社などで働くことができます。

仕事内容 調剤、服薬指導、薬歴管理、医薬品の管理、医薬品に関する情報提供など
必要な資格 薬剤師免許
年収 平均556万円
将来性 医薬分業の進展や高齢化社会の到来により、薬剤師の需要は今後も安定的に推移すると予想。
なるには 薬学部または薬科学科のある大学(6年制)を卒業し、国家試験に合格する。

【登録販売者】ドラッグストアなどで一般用医薬品を販売

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品(OTC医薬品)の販売を行います。医薬品に関する知識を持ち、お客様の症状や体質に合わせて適切な医薬品を選び、使用方法や注意点などを説明します。

仕事内容 一般用医薬品の販売、医薬品に関する相談、医薬品の陳列・管理など
必要な資格 登録販売者資格
年収 平均350万円
将来性 セルフメディケーションの普及により、登録販売者の需要は拡大。
なるには 登録販売者試験に合格する。実務経験などの受験資格は特になし

【MR(医薬情報担当者)】医薬品に関する情報を医師に提供

MR(医薬情報担当者)は、製薬会社に所属し、医薬品に関する情報を医師や薬剤師に提供します。新薬の情報を伝えたり、既存の薬の有効性や安全性を説明したり、医師の質問に答えたりします。

仕事内容 医薬品に関する情報提供、医師や薬剤師との情報交換、販売促進活動など
必要な資格 特になし
年収 平均700万円
将来性 新薬の開発や医療制度の改革などにより、MRの役割は変化していますが、医薬品に関する専門知識を持つMRの需要は今後も一定数あると予想される。
なるには 必須となる資格はないが、製薬会社に就職して研修を受け、MR認定証を取得するのが一般的

健康な歯を守る!歯科系の仕事

【歯科医師】虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作製などを行う

歯科医師は、虫歯や歯周病の治療、歯並びの矯正、入れ歯やインプラントの作製など、口の中の健康に関する様々な治療を行います。

仕事内容 虫歯や歯周病の治療、歯並びの矯正、入れ歯やインプラントの作製、口腔外科手術など
必要な資格 歯科医師免許
年収 平均1,204万円
将来性 高齢化社会の進展に伴う入れ歯やインプラントのほか、予防意識の高まりにより需要は安定的に推移すると予想。
なるには 歯学部(6年制)のある大学を卒業し、国家試験に合格する。1年以上の臨床経験を積む。

【歯科衛生士】歯のクリーニングや予防処置を行う

歯科医師の指導のもと、歯石除去や歯面清掃などのクリーニング、フッ素塗布やシーラントなどの予防処置、ブラッシング指導などを行います。歯科医師の診療の補助もします。

仕事内容 歯石除去、歯面清掃、フッ素塗布、シーラント、ブラッシング指導、歯科保健指導など
必要な資格 歯科衛生士免許
年収 平均380万円
将来性 予防歯科への関心の高まりや、口腔ケアの重要性の認識が広まっていることから、歯科衛生士の需要は増加傾向。
なるには 歯科衛生士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格する。

【歯科技工士】入れ歯や差し歯などを作製する

歯科技工士は、歯科医師の指示書に基づいて、入れ歯、差し歯、クラウン、ブリッジなどの補綴物を作製します。歯科技工所や歯科医院に勤務します。

仕事内容 入れ歯、差し歯、クラウン、ブリッジなどの補綴物の作製、修理、調整など
必要な資格 歯科技工士免許
年収 平均360万円
将来性 高齢化社会の進展に伴い、入れ歯やインプラントの需要が高まっており、歯科技工士の需要も安定的に推移すると予想されます。
なるには 歯科技工士養成課程のある学校(大学、短大、専門学校)で2年以上学び、国家試験に合格する。

医療現場を支える!事務系の仕事

【医療事務】受付や会計、レセプト作成などを担当

医療事務は、病院やクリニックの受付、会計、診療報酬請求書(レセプト)の作成、患者の案内、電話対応など、事務的な業務全般を担当します。患者と接する機会が多く、コミュニケーション能力が求められます。

仕事内容 受付、会計、レセプト作成、患者の案内、電話対応、予約管理、カルテ管理など
必要な資格 医療事務資格があると有利だが必須ではない。
年収 平均300万円
将来性 医療事務の仕事は医療機関の規模や業務内容によって異なるが、病院やクリニックの運営に欠かせない存在であり、安定した需要がある。
なるには 特に学歴や資格は必要ないが、専門学校や通信教育などで診療報酬請求書の作成方法などを学んでから仕事に就く人も多い。

【医療秘書】医師のスケジュール管理や書類作成などをサポート

医療秘書は、医師のスケジュール管理、書類作成、学会の準備、メール対応、電話対応など、医師の業務をサポートします。医師の右腕として、円滑な診療が行えるよう、様々な業務をこなします。

仕事内容 医師のスケジュール管理、書類作成、学会の準備、メール対応、電話対応、資料作成など
必要な資格 医療秘書資格があると有利だが必須ではない。
年収 平均350万円
将来性 医師の業務効率化が求められる中、医療秘書の需要は拡大。
なるには 資格は学歴は必須でないが、医療秘書講座を受講したり、医療福祉系の専門学校や大学、短大で学んだりしてから医療機関への就職を目指す人も多い。

【医療情報管理士】医療情報を管理・活用する専門家

医療情報管理士は、病院やクリニックで発生する膨大な医療情報を正確に記録・管理し、医師や看護師など医療従事者がスムーズに診療を行えるようサポートします。また、収集した情報を分析し、病院経営や医療研究に役立てることも重要な役割です。

仕事内容 診療録(カルテ)の管理、医療統計の作成、医療情報の分析、データベース管理、医療情報システムの運用・管理など
必要な資格 診療情報管理士認定資格
年収 平均480万円
将来性 医療のIT化が進む中、ビッグデータの活用やAIによる診断支援など活躍の場はさらに広がりそう。
なるには 診療情報管理士養成課程のある大学や専門学校を卒業し、診療情報管理士認定試験に合格する。

専門知識を生かして活躍!その他医療系の仕事

医療の現場で働く専門職は、医師や看護師だけではありません。栄養や心理、福祉など、様々な分野の専門家が活躍しています。

【管理栄養士】栄養指導や献立作成を行う

管理栄養士は、栄養の専門家として、病院や福祉施設、学校、企業などで、栄養指導や献立作成、栄養管理などを行います。特に病状に注意が必要な入院患者の食事について、医師の発行する「食事せん」に基づいて食事を調製することなども重要な仕事です。

仕事内容 栄養指導、栄養相談、献立作成、栄養管理、栄養に関する情報提供など
必要な資格 管理栄養士免許
年収 平均400万円
将来性 健康への関心の高まりや、食生活の多様化に伴い、管理栄養士の活躍の場は広がっています。
なるには 管理栄養士養成課程のある大学や専門学校を卒業、または栄養士免許を取得後に実務経験を積み、国家試験に合格する。

【公認心理師】心の問題を抱える人の相談に乗る

公認心理師は、心の問題を抱える人に対して、カウンセリングや心理検査、心理療法などを行います。うつ病、不安障害、PTSD、発達障害など、様々な心の問題を抱える人々を支援します。医療機関、教育機関、福祉施設、企業など、様々な場所で活躍しています。

仕事内容 カウンセリング、心理検査、心理療法、心理教育、相談業務、研究など
必要な資格 公認心理師資格
年収 平均450万円
将来性 ストレス社会の現代において、心の問題を抱える人が増えているため、公認心理師の需要は高まっています。
なるには 大学で心理学など定められた科目を履修後、指定大学院の修士課程を修了するか実務経験を積み、公認心理師国家試験に合格する。

【医療ソーシャルワーカー】患者や家族の社会的な問題を解決する

医療ソーシャルワーカーは、病気やケガなどによって、社会生活に支障をきたしている患者やその家族に対して、経済的な問題、住まいの問題、介護の問題など、様々な問題の解決を支援します。

仕事内容 相談援助、情報提供、関係機関との連携、社会資源の活用、退院支援など
必要な資格 特にないが社会福祉士または精神保健福祉士の資格があると有利。
年収 平均420万円
将来性 高齢化社会の進展や、医療制度の複雑化に伴い、医療ソーシャルワーカーの需要は高まっている。
なるには 大学や専門学校で社会福祉学や心理学などを学び、社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得して、医療機関や福祉施設などで経験を積むことが一般的。

まとめ:自分にぴったりの医療の仕事を見つけよう!

医療系の仕事は、多種多様であり、それぞれにやりがいや魅力があります。この記事で紹介した以外にも、まだまだたくさんの仕事があります。

自分の興味や適性、将来の目標などを考慮して、自分にぴったりの仕事を見つけてください。医療の仕事は、人の命や健康に関わる、責任感とやりがいのある仕事です。あなたの力で、誰かの笑顔を守りましょう!
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