【高校生必見】入試の出願って、いつどうやってするの?願書入手から提出まで徹底解説!
投稿日:2024年3月27日|最終更新日:2024年5月20日
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出願とは?
高校生の皆さん、「出願」とは具体的に何をするのか、いつから始めればいいのか、知っていますか?
「願書」とは、試験を受けるための申し込み書類のことで、大学や専門学校などの入学試験を受けるために願書を提出することを「出願」と言います。
最近ではインターネットでの出願も増えていますが、まだまだ紙で出願をする学校も多いです。
この記事では、受験するために必須となる出願の流れを、願書入手から提出までのステップや出願時期について詳しく解説していきます。
AO入試と一般入試の違いや国公立大学と私立大学、専門学校の出願時期の違いも紹介。
調査書や入学志願票など必要な書類の準備や郵送するときの封筒の書き方、受験料の振込み方法、受験票の受け取り方や出願時の注意事項もお伝えします。
願書入手から提出までの流れをしっかりとおさえて、進路を決める第一歩を踏み出しましょう!
一般入試の出願時期について
一般入試の出願期間は学校により大きく異なりますが、基本的にAO入試・総合型選抜、推薦入試よりも後の時期に行われます。
国立大学の出願期間
国立大学の一般入試にあたる第2次試験の出願は1月下旬~2月上旬頃で、
2025年度(令和7年度)選抜の場合は2025年1月27日~2月5日になります。
ただし、第2次試験の出願には原則として1月13日以降の最初の土日に行われる大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験が必要です。
共通テストの出願期間は概ね9月下旬から10月上旬となっています。
私立大学の出願期間
私立大学は学校により異なりますが、12月頃から出願が始まり、翌1~2月に試験を実施する場合が多いです。
国公立大学のように共通テストの結果を受験に利用する人は、共通テストの出願時期にも気をつけましょう。
専門学校の出願期間
専門学校の一般入試の出願期間は、都道府県や学校により異なりますが、原則的に10月1日から始まり3月31日まで願書を受け付けています。
東京の場合、一般入試の出願は11月以降とされており、願書受付を11月1日からとするところが多いです。
ただしすでに高校を卒業している人は10月から出願可能となる学校もあります。
専門学校の一般入試の場合、3月31日までを出願期間としているものの、「定員になり次第締め切り」というところがほとんどです。
学校や学科によっては出願期間中であっても締め切る場合や、合格者枠が非常に狭くなる場合があるので注意が必要です。
総合型選抜(AO入試)・推薦入試の出願期間
総合型選抜(AO入試)は推薦入試や一般入試よりも早い
AO入試・総合型選抜の時期は、推薦入試や一般入試よりも早く始まることが多く、6月からエントリーを開始します。
エントリーとは「AO入試を受けるための手続き」としてエントリーシートを提出することです。
主な私立大学や専門学校では正式に総合型選抜・AO入試に出願する前にエントリーが必要になる場合が多いため、事前に情報確認をしておきましょう。
総合型選抜・AO入試の時期は、国公立大、私立大、専門学校で違いがありますので、以下に主な時期と合格までの流れをご紹介します。
◆私立大や専門学校の総合型選抜・AO入試の出願時期
私立大や専門学校の総合型選抜・AO入試は、6月~9月頃にエントリーを行います。
面談や試験は7月~9月にかけて行われることが多く、エントリーを通過した場合、9月~12月頃に正式に出願します。
総合型選抜(AO入試)では出願できれば、すぐに合格内定となる場合が多いでしょう。
一部の私立大や専門学校は2月まで募集を行っているため、出願日によっては卒業間際で合否が決まることがあります。
◆国公立大の総合型選抜の出願時期
国公立大の総合型選抜は、9月~翌2月にかけて実施されます。
私立大や専門学校と違い、国公立大ではエントリーを行いません。
そのため9月~10月に出願書や課題を提出し、11月頃から選考期間が始まります。
国公立大の総合型選抜は大学入学共通テストの成績を選考基準にしている学校もあるので、12月~翌2月に順次合格発表されるといった日程です。
◆AO入試の出願はオープンキャンパスの参加が重要
総合型選抜やAO入試で出願するために、オープンキャンパスに参加した経験が必要な場合があります。
学校によってオープンキャンパスに参加したときの受付番号や、感想文の提出が出願条件の場合があるため確認が必要です。
AO入試を受けるのであれば、志望する学校のオープンキャンパスに参加して学校説明や模擬授業を受けましょう。
AO入試の正確な日程を知るには、志望する学校のホームページやパンフレットで確認するようにしてください。
前述のとおりエントリーは6月から始まる学校もあるので、早めの準備が大切です。
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出願準備のしかた
受験する学校が決まったら、出願の準備をしましょう。
出願は「まだ間に合う」と思っているうちに締め切り日ギリギリになってしまったり、必要な書類が揃えられていなかったり、忘れてしまったりしがちですので、とにかく早めの行動が大切です。
まずは願書を入手し、募集要項(入試要項)をよく読んで必要書類や出願期間を確認しましょう。
入学志願票をはじめとした書類の書き方には、細かい指定やルールがあるため要注意です。
また、せっかく書類をそろえても、郵送方法に不備があると受け付けてもらえないことがあります。
1.願書を入手する
願書はWebサイトから請求できるほか、書店で購入したり志望校で直接入手したりすることができます。
願書配布時期は大学や入試方式によって異なり、発売前に予約できる場合もあります。
おもな願書入手方法
- 学校Webサイトにある申し込みフォームから請求する
- 資料請求が可能な進学情報サイトから請求する
- 書店で購入する
※取り扱いのない書店もあります。また、どの大学の願書を置いているかは書店によって異なります。 - オープンキャンパスや入試説明会などで入手する
- 大学の窓口に直接行って入手する
- 高校や予備校で入手する
願書の値段について
願書の料金は、多くは無料です。
有料の場合は300~1,500円程度で、学校によってばらつきがあります。
2.必要書類を準備する
願書のほかにも提出する書類があり、入学志願票のほか、調査書が必要な場合がほとんどです。
また入試方式によっては、その他さまざまな書類の提出が求められます。
なかには高校で用意してもらう書類もあるため、余裕をもって依頼しましょう。
◆調査書(内申書)
学業成績や生活態度を記録した書類で、高校で発行してもらいます。
「調査書って合否に関係するの?」という質問をたびたび耳にしますが、たとえば一般入試での試験の点数がボーダーラインぎりぎりで、そのラインに複数人の受験者がいる場合は、内申点によって合否を分ける学校もあります。
その場合は募集要項に「調査書の内容をもとに合否判定する場合あり」等の記述があるので、心配な人は募集要項を確認してみましょう。記載がない場合は特に気にする必要はありません。
また、調査書は受験する学校1校に対して、1通提出する必要があります。
つまり、5校受ける人は5通必要ということです。
高校によっては発行までに時間がかかる場合もあるので、あらかじめ多めにもらっておくのがおすすめです。
早めに担任の先生に相談し、準備を進めましょう。
専門学校については、推薦入試での併願が不可となっている場合も多くあります。
一般入試であれば併願制度を導入している学校も増えていますので、よく募集要項を確認した上で出願をしましょう。
◆その他書類
大学や入試方式によっては、
・センター試験成績請求票
・推薦書
・志望理由書
・自己推薦書
・卒業(見込)証明書
・資格証明書
・奨学生願書 など
さまざまな書類が必要になります。
内申書と同様、高校や外部で書類や証明書を用意してもらわなくてはいけない場合もあるので、必要書類は早めに確認しましょう。
▼志望理由書や自己推薦書で書く内容に迷ったらこちらもチェック!
3.受験料(入学検定料)を振り込む
受験料の支払いは、できるだけ余裕を持って行いましょう!
銀行や郵便局、コンビニエンスストアなどから振り込みます。
出願時には証明が必要で、収納証明書を切り取って入学志願票に貼る場合、領収書を同封する場合などがあります。
日にちに余裕がない時は、銀行や郵便局の営業時間に注意しましょう。納入された入学検定料は基本的に返金されません。
受験料の支払いなどお金に関することは保護者にお願いする人も多いと思いますが、期日までに納入されているかなどは自分自身でも必ず確認しましょう。
4.入学志願票を書く
各学校によって内容や書き方が異なるため、募集要項は熟読しましょう!
入学志願票は、氏名や住所、出身高校名や受験する入試方式などを記載する重要な書類です。
一般的な記入の際の注意事項を下記にまとめていますので、参考にしてみてください。
ただし、大学により記載内容や書き方、書き間違えた場合の訂正のルールなどが異なるため、募集要項はしっかり読まないといけません。
記載ミスがあると出願を受け付けてもらえない場合があるので、十分注意しましょう。
5.願書を提出する
書類がそろったら、いよいよ提出です。
封筒は、指定の出願用封筒が願書とセットになっている場合もあれば、市販の封筒を購入しなければならない場合もあります。
封をする前に、指定の書類がすべて入っていることをもう一度確認しましょう。
郵送で提出する際に大事なのは、必ず「簡易書留郵便」か「速達・簡易書留郵便」で郵送すること。
これは普通郵便とは違い、郵便物を出したこと、配達されたことの記録が残る方法です。
ポストに投函せず、必ず郵便局の窓口で手続きをしましょう。
郵送料は普通郵便→簡易書留→速達・簡易書留の順に上がります。
提出書類はすべてコピーをとっておこう!
提出する書類は必ずコピーをとっておきましょう。
受験票との照らし合わせや、大学側から問い合わせがあった時などに便利です。
また、推薦入試やAO入試については提出書類をもとに面接が行われるため、必ず控えをコピーして試験対策に役立てましょう。
6.受験票を受け取る
願書が受理されたら、入学志願票に記入した住所宛に受験票が発送されます。
手元に届いたら、記載内容に間違いがないかを確認しましょう。
出願用封筒の書き方
願書と共に出願用の封筒が同封されている場合が多いですが、規定の封筒を紛失した場合などに備えて、封筒の書き方を覚えておくことも大切です。
封筒がセットになっていない場合は白色の角型2号の封筒を使用しましょう。
規定の封筒を紛失し、規定外の封筒で送付する場合は規定外のもので大丈夫か事前に確認をしておくと安心です。
願書提出用封筒 表面の書き方
学校指定の封筒の表面にあらかじめ「○○大学行」と書いてある場合、「行」を二重線で消し、左隣に「御中」と書きましょう。
※「簡易書留」の赤文字の記載がなくとも、郵便窓口で簡易書留で送れば押印してくれます。
願書提出用封筒 裏面の書き方
裏面には封をした印を入れます。
規定の封筒を使用する際も、のりで封をした後は封を閉じた印を記載しましょう。
一般的には「〆」マークを書くことが多いですが、「封」「緘」でもOKです。
学校指定の封筒では表面に差出人情報を記載する場合が多いようですが、記入欄がない場合は自分で名前や住所を明記しましょう。
返信用封筒の書き方
場合によっては合否通知用の返信用封筒の同封が必要な場合があります。
合否返信用の封筒は、自分宛てに送られる封筒です。
自分で書く場合は宛先を「様」ではなく「宛」と書きます。
また、願書とセットになっている指定封筒の場合もあらかじめ「様」と書かれていれば二重線で消し、左隣に「宛」と書きましょう。
願書提出の注意事項
①期日を守る
締切日を1日でも過ぎてしまうと受理してもらえません。
せっかくの受験勉強を無駄にしないよう、余裕を持って準備してください。
②間違えた文字の修正方法
書き間違えてしまった時の処理としては新しいもので書き直すことが一番ですが、替えが効かない書類の場合は、二重線で消して訂正印を押すのが一般的です。
修正ペンや修正テープによる訂正はしないようにしましょう。
③証明写真の撮り方
清潔感のある服装・髪型を意識しましょう!
襟付きの白シャツを着用し、ボタンはしっかり上まで留めるなど、身なりに気を付けましょう。入学後、学生証などに使用されることもあります。
スナップ写真ではなく写真屋さんやスピード証明写真で撮影したものを使用し、3カ月以内に撮影したものであることが原則です。
一般的な証明写真のサイズは縦4.0cm×横3.0cmとなっていますが、学校指定のサイズが合わないという場合は、定規とカッターを使用して指定のサイズに切ってから貼りましょう!
④住所の書き方
住所は省略せずに書きましょう!
必ず都道府県から記入します。市や区を省いて書かないのはダメ!
⑤学歴の書き方
学歴欄で“○○高校”と書くのはNG!正式文書なのでとにかく省略はしてはいけません。
自分で書く場合は、“高等学校”と記載しましょう。現役生の場合は「卒業見込み」と書きます。
⑥宛名は「○○学校行」のままで出していい?
大学側で封筒や宛名シールを用意している場合、「○○大学行」と記載してありますが、そのまま出すのは失礼にあたります。
宛名の「行」を二重線で消し、横に「御中」と書きましょう。
※もし特定の担当者に宛てて送る場合は、「御中」ではなく「○○(担当者名)様」と書きます。
出願のポイントまとめ
- 募集要項を取り寄せ、早めに出願の手順や必要書類を確認する。
- 出願期間に合わせて自分の出願計画を立てる。
- 志願票などの書類を記入する時は、注意事項をよく読み丁寧に書く。
- 締切期限は「消印有効」か「必着」かを確認し、余裕を持って発送する。
いかがでしたか?
出願時期や願書の提出方法をしっかり確認して、希望の進路への第一歩としてくださいね!
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