【スポーツ学】って何が学べる?学問の研究内容や学ぶ方法についてご紹介します!
投稿日:2024年3月7日|最終更新日:2024年9月3日
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【スポーツ学】では何が学べる?

まず、運動生理学、運動心理学、運動生態学など、身体の反応や心理的な反応を科学的な側面から学びます。スポーツのパフォーマンス向上や、アスリートの健康に関する研究を行います。
また、医学との関わりでは、医学部の生理学講義と同様に代謝、筋肉構造、心血管系などについて専門的な知識を身につけます。
運動はメンタルとの関連も深いため、心理学についても学びます。また、スポーツにおける怪我やトラウマ、予防方法、リハビリテーションなどについて学びます。
さらに、スポーツが社会に及ぼす影響や、スポーツが社会において果たしてきた役割についても学びます。これには文化やジェンダーなど、社会的な側面が含まれます。 教育的な側面では、学校など教育機関やコミュニティにおけるスポーツ教育のあり方や指導法、コーチング技術などについて学びます。
このように多岐にわたるスポーツ学ですが、アスリートやスポーツ産業、一般の人々の健康・エンターテイメント・社会的なつながりなどについて理解を深めることが目的です。
【スポーツ学】とはどんな学問?

高齢化の進行が著しい日本の大きな問題のひとつとして、医療費の深刻な増大があり、個人の負担が年々増しています。莫大な治療費が嵩む重大な病気にならないためには、高齢者に限らず、国民ひとりひとりが日頃の身体のケアや、規則的な睡眠や食事、栄養のバランスなど、健康面でのサポートが不可欠です。こうした観点から、スポーツの推進は国民一人ひとりの健康価値を高めるという重要な役割があり、オリンピックが日本で開催されたことにも大きな意義がありました。
スポーツの振興は、余暇の時間を充実させるエンターテイメントとしての役割も果たします。よって、スポーツ学はアスリートのパフォーマンス向上やスポーツの組織化、社会的な側面などに関する実践的な知識を提供するだけでなく、教育機関やスポーツ関連の組織での研究・指導にも役立ちます。
このように、スポーツ学はエンターテインメントと実用、医療など、多くの分野で今後ますます活用が求められている学問分野といえます。
【スポーツ学】に関連する学部

中には、人間科学部、産業社会学部スポーツ社会専攻、経営学部スポーツマネジメント学科のような学部・専攻もあります。
「体育大学」のように大学名になっているところは分かりやすいですが、普通の私立大学などにもスポーツ学を学べるところは意外に多いため、注意して探してみるとよいでしょう。
スポーツ学を学べる大学はこちら
【スポーツ学】で学ぶ科目

【スポーツ学】に向いている人

また、運動能力や身体能力だけでなく、関連分野への知的好奇心が高く、関心を深く掘り下げたい人、論理的思考力がある人などが向いています。
人々にスポーツの素晴らしさや意義を伝えるうえでは、コミュニケーション力もあると尚よいでしょう。
【スポーツ学】で目指せる職業/資格

スポーツ学を学ぶことで目指せる職業としては、各種競技のプロアスリートはもちろんのこと、小中学校・高等学校の体育教師、スポーツトレーナー、スポーツインストラクター、監督、コーチ、審判員、リハビリトレーナー、メディカルトレーナー、スポーツプロモーター、スポーツ雑誌記者など、さまざまな職種があります。
また、スポーツが関連する裾野は、健康・医療・エンターテインメント・食品とかなり広いため、スポーツ学を学ぶことで目指せる職業も多岐にわたるのが特徴です。スポーツメーカーや食品メーカーなどの民間企業のほか、教育職員や文部科学省・厚生労働省などの公的機関なども目指すこともできます。
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