宗教を通して世界の動向と人間精神の内面を洞察する
- 修業年限
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4年
- 初年度納入金
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1,222,000円
【人間の精神性への深い洞察が現代の諸問題への新たなアプローチを提供する】
2011年3月11日、東日本を襲った大震災はたいへんな被害をもたらしました。その直後から、神学部で学ぶ多くの学生が現地の教会を拠点としてボランティア活動に取り組みました。「神を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい」―聖書に記された隣人愛の精神を社会において実現することに重きを置いてきた同志社大学神学部の伝統の表れです。人類の長い歴史の中で、人が生きていくことに方向と力を与え、励ましてきたのが宗教です。人類史上、宗教を伴わなかった時代や社会はありません。その宗教を内側から深く理解し、研究するのが、神学という学問です。
【カリキュラムの特色】
・学生の自由を最大限に認め幅広い学びを多様な進路につなげる
学生の自由を最大限に尊重するのが神学部の基本方針です。卒業後の進路も多様で、牧師やキリスト教主義学校の教師、福祉施設や病院で働くソーシャルワーカーやカウンセラーといった「キリスト教のスペシャリスト」などのほか、毎年、6〜7割は一般企業へ就職しています。グローバル企業やNGO、国際機関などへ進む際には、神学部で学んだ異文化への理解が大きな力になるでしょう。神学部の卒業生は、多様な文明や価値観の混在する世界において、国家・民族・人間同士が相互に尊重し合える「文明共存のスペシャリスト」でもあるのです。
このような背景から、神学部のカリキュラムは極めて自由度が高くなっています。必修科目はわずかに2単位(1科目)で、それぞれの学生の目的や将来の進路に応じたカリキュラムを、きめ細かなガイダンスを通して独自にデザインできます。また、ゼミを制限なく履修できるので、単年度に複数のゼミに入ることも可能です。
<神学科>
キリスト教・ユダヤ教・イスラームの3つの一神教を本格的に学べる画期的な教育体制は世界でも有数の規模と充実度を誇っています。最新のIT技術も取り入れ、国際社会で活躍できる人材育成をめざします。