仏教思想・歴史のほか、仏教が育んだ文化や価値観を総合的に学習する
- 卒業後の主な進路
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- 学校教員
- 日本語教師
- 司書
- 司書教諭
- 学芸員
- 募集定員
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100名
- 修業年限
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4年制
- 初年度納入金
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1,412,500円
(入学金200,000円/授業料950,000円/施設設備費250,000円/父母会費5,000円/同窓会費7,500円)
■仏教学科
▫仏教学専攻
ブッダに始まった仏教がどのように日本へ伝来したのか、そして日本国内ではどう変化して発展したのか。仏教という一つの学問にしっかりと向き合えます。また、理解を深めるために仏教漢文やサンスクリット語についても学びます。
▫仏教文化遺産専攻
仏教美術・民俗芸能・宗教行事などさまざまな角度から仏教文化を学びます。フィールドワークをとおして文化遺産について理解を深めつつ、日本の仏教文化をどう世界に発信していくかという視点からも学んでいきます。
▫宗学専攻
大正大学設立四宗派(天台学・真言豊山学・真言智山学・浄土学)と時宗学を4年間一貫の少人数教育体制のもと学べる環境を整えています。少人数教育を徹底して教理を体系的、実践的に学びます。実社会と連携したプログラムも多数あり、現代社会で活躍できる僧侶・仏教者を育てます。
専攻・コース一覧
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- 募集定員
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仏教学科 100名
【仏教学コースのめざすこと】
ブッダにはじまった仏教は、インドから、中国、日本へ伝わり、そして今では世界に広まっています。そして各地でその土地の宗教、文化と融合しながらさまざまな影響を与えてきました。仏教学コースでは、ブッダの教えを通じて現代社会を生きるための智慧を学びます。「宗教離れ」が指摘される現代だからこそ、仏教を学ぶことには大きな意味があります。仏典を読み解くために言語を学び、仏画・仏像といった文化への理解を深めることで、教員や学芸員といった仕事に活かすことができるでしょう。
➊何気なく使っている言葉、元々は仏教用語かもしれません
「挨拶」「玄関」「根性」「機嫌」「奈落」 これらの言葉は元々仏教用語です。なかには、その語源をインドにまで遡ることができる言葉もあります。
➋仏教漢文、サンスクリット語、パーリ語、チベット語など
仏教の思想を学ぶ過程で、さまざまな言語に触れる機会に恵まれます。たとえば、インドの古典語であるサンスクリット語や、仏教独自の漢文などを学ぶことができます。
➌さまざまな地域と時代の仏教を学べます
仏教の学びは、日本だけにとどまらずその他の国々における歴史や文化にも関わってきます。そして、その学びの対象は、古代・中世・近世ばかりでなく、近現代からも選ぶことができます。
【カリキュラムの特徴】
1・2年次は、インド仏教や大乗仏教、中国仏教、日本の仏教をそれぞれ学びます。並行して、仏教典籍に用いられる漢文やサンスクリット語、チベット語、パーリ語などを学習。仏教学研究の基礎を築きます。そして3・4年次には、各人の興味に応じて思想系、美術・文化・教養系、現代社会系などを専門的に学び、卒業論文・卒業研究につなげます。
【期待される主な進路】
美術・芸術関連、学芸員・公務員、公的施設職員、社会教育主事など・教育機関、教育産業・教員、大学院での研究・博物館、資料館、図書館などの職員・福祉施設、医療施設・その他一般企業
宗教者だけでなく、大学院への進学や教員・公務員としての道、一般企業への就職など、幅広い可能性があります。日本文化の根底にある仏教思想を体得することで、さまざまな分野での活躍が期待できるでしょう。 -
- 募集定員
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仏教学科 100名
【仏教文化遺産コースのめざすこと】
仏教を中心とした文化遺産に関する幅広い知識を身につけ、最新テクノロジーを活用し、新しい分野を切り開く意欲のある人。最新テクノロジーによって保存・表現し、人々の心に伝えていくため、仏教学科と歴史学科が連携し、2023年度「仏教文化遺産コース」を開設します。このコースでは、国内外で調査・検証のフィールドワークを展開しながら、仏教が生み出した建築や芸術、芸能、文芸など、日本の文化に影響を与えてきた仏教文化遺産を研究します。
仏教学科、歴史学科の教員に加え、多様なフィールドワークを行いながら、各地の寺院関係者、博物館、地域有識者、事業家など「さまざまな人から学ぶこと」を重視しています。
➊ICTを活用し、国宝の絵巻物に描かれた世界観を分析
時宗が誇る国宝の絵巻物『一遍聖絵』の高精細データを題材に、学生と教員が双方向で自由に意見を発信し、理解を深める授業を実施。五宗派が関わる本学の強みを活かし、国宝や重要文化財レベルのコンテンツを順次増やしていきます。
➋仏像や仏画からみる仏教の世界
日本に伝来した仏教が生み出した文化、特に仏像や仏画などの制作を実践します。理論と実践の融合により、仏教文化を多角的に学ぶことができます。
【カリキュラムの特徴】
このコースでは、1・2年次からインド・中国・日本の仏教を基礎から学びながら、平行して多彩なフィールドワークを「学び」の中心に配置しています。これは、知識と実践の融合により、知識を深めていくことを目指しています。3・4年次では、最新のテクノロジーを活用した学びなどを含め、各人の興味に応じた分野を専門的に学び、卒業論文・卒業研究へつなげていきます。
【期待される主な進路】
地方官公庁・文化事業者・観光業者・寺院関連業・仏教関連団体職員・地方マスメディア・文筆業・学校教員・NPO・NGO・学術研究者・博物館学芸員
宗教者だけでなく、大学院への進学や教員・公務員としての道、一般企業への就職など、幅広い可能性があります。日本文化の根底にある仏教思想を体得することで、さまざまな分野での活躍が期待できるでしょう。 -
- 募集定員
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仏教学科 100名
【宗学コースのめざすこと】
宗学コースでは、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念のもと、実社会との関わりを視野に入れながら、大正大学設立四宗派(天台学・真言豊山学・真言智山学・浄土学)と時宗学を4年間一貫の少人数教育体制のもとで学べる環境を整えています。これは、ほかの仏教系大学にはない特徴です。混迷を極める現代社会、祖師の教化・伝道が活きる場面は少なくないでしょう。
➊宗派を超えた出会いで多角的な視点を身につける
大正大学は複数の仏教宗派によって運営されているので、宗派を超えた交流が可能です。そして、そうした交流や学生時代に培われた多角的な視点は、地域のネットワークづくりにつながるでしょう。さまざまなバックグラウンドを有する仲間の存在は、自身にとって大きな刺激となるはずです。
➋教室での学びからキャンパス外での学びへ展開
宗学コースでは、教理を体系的に学ぶことができるばかりでなく、法儀を着実に身につけていくことができます。そして、本山をはじめとする所定道場における加行を通じて、僧侶として認められることになります。
➌4年間で社会ニーズを知り理想の僧侶像が見えてくる
「実践僧侶論」の授業では、実際の寺院活動について知見を広める機会があります。現代社会において、僧侶として社会で果たすべき役割を見つけ寺院を地域に開かれた拠点とするためのヒントをつかむことができます。
【カリキュラムの特徴】
1年次に釈尊の生涯と教えを中心に仏教の基礎を身につけるとともに、法衣の着方や僧侶としての立ち居振る舞いといった法儀、資料を正しく読解するための英語・サンスクリット語・漢文などを学びます。そして2年次に各宗派の教えを知り、3年次以降は社会教化・伝道など、より創造的・応用的な内容を学習。4年次には、集大成となる卒業論文・研究に取り組みます。
【期待される主な進路】
僧職・各宗派本山・団体職員・海外NGO職員・公務員・教育産業・美術・芸術関連・教員・マスコミ、出版関係 博物館、資料館、図書館などの職員・福祉医療施設・一般企業
仏教を学ぶことで、自らを律し、他者の立場に立って考え、そして積極的に行動する姿勢が身につきます。こうした能力は僧職だけなく、現代社会におけるさまざまな職業に活かすことができます。