
子どもの発達と教育の道筋を学び、新しい時代の教育文化と学校教育を担い切り拓く
- 募集定員
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幼小発達教育コース:13名
障害児教育コース:18名
言語教育コース:13名
生活社会教育コース:20名
科学教育コース:26名
芸術身体教育コース:18名
山梨県小学校教員養成特別教育プログラム:12名
- 修業年限
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4年
<課程の目的と理念>
学校現場で、子どもの教育に携わる教員を養成します。
幼小発達教育、障害児教育、言語教育、生活社会教育、科学教育、芸術身体教育の6つのコースから成り、すべてのコースにおいて、卒業に必要な単位(卒業要件)を修得すれば、卒業と同時にコースごとに指定された教員免許状を取得できるようになっています。
(主として取得する教員免許の教科は、1年次終了時に、学生の希望に基づき各コースで決定されます。)
人間の生涯発達・生涯学習のなかで学校教育の課題を捉え、教育文化・教科の広がりを見通すことのできる豊かな教養を基盤に、
子どもの発達と教育の課程を長期スパンで把握するとともに、個々の内面と可能性を深く洞察することができる。
学校教育の特定の教科、あるいは幼小連携、特別支援、学校運営といった特定の課題に関して、得意分野を持つことができる。
教室の内外における実践活動を計画・実行し、その結果を評価・省察して、次の教育活動に活かすことができる。
といった、実践的指導力の高い教育者の育成を目指します。
<学部コース紹介>
●幼小発達教育コース
実践能力を養い、今日的な教育課題に真正面から挑む。
●障害児教育コース
幅広い専門知識と技能を体得し、あらゆる子どもの多様な発達を支援。
●言語教育コース
思考・表現・コミュニケーションの基盤となる言語を、幅広い視点から探求。
●生活社会教育コース
社会科教育系と、家政教育系の諸領域を学び、豊かな教養と実践的指導力を養う。
●科学教育コース
理数離れに立ち向かい、自然科学の楽しさを伝える。
●芸術身体教育コース
芸術文化や身体運動を通じて、子ども達と歓びを分かち合う。
●山梨県小学校教員養成特別教育プログラム
山梨県内外の教育課題を広い視野から探求する。
- 初年度納入金
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入学金:282,000円
授業料:535,800円
専攻・コース一覧
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幼小発達教育コース
幼小発達教育コースは、乳幼児期から児童期の子どもの発達や教育に高い関心をもって、将来教育の場で活躍したい人を求めています。
子どもが好きというみなさんの気持ちを大切にしながら、子どもと対話し、その思いや願いに寄り添う教育者になれるような専門的なカリキュラムを用意しています。
子どもの発達、子ども理解の視点、保育・教育の内容と方法、思想、歴史、社会的背景、環境、制度、政策の現状と課題などについて、教員と学生がともに、対話を通して広く深く学びます。
また、教育実習のほかに、コース独自の科目である「継続観察実習」等で、継続的に附属幼稚園で実践を学ぶ機会があります。
卒業生は、幼稚園や小学校教師を中心に、保育士その他子どもの育ちに関わる仕事に就いています。
<主な開講授業科目>
幼小発達基礎論/幼小教育基礎論/保育・幼児教育制度論/幼児の発達理解とカウンセリング・マインド/保育実践演習Ⅰ~Ⅳ/学校論演習/発達心理学演習/保育カリキュラム研究 など
<活躍できる分野>
小学校の教員/幼稚園の教員/教育/福祉関係の公務員など
<取得可能な資格>
小学校教諭1種免許/幼稚園教諭1種免許- 募集定員
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13名
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障害児教育コース
障害児教育コースでは、特別支援学校の教員免許状とともに、小学校教員の免許状も取得できます。
特別支援教育への転換期にふさわしく、障害のある子どもの発達援助に関する優れた倫理観や知識、技術を持った教員を小学校などに送り出すこともめざしています。
専門科目では、障害のある子どもの発達診断法や発達援 助法、教育課程論、授業論等について、教育学・心理学・生理学等に関する講義や演習、実験、実習を通して専門的に学びます。
卒業と同時に特別支援学校一種 と小学校一種の教員免許状を取得することができますが、その他、学生個人の進路計画によりそれ以外の教員免許状を取得することもできます。
<主な開講授業科目>
特別支援教育総論、知的障害児心理学、聴覚障害児教育概論、視覚障害児教育概論、
知的障害児教育課程論、障害児病理学、肢体不自由児教育課程論など
<活躍できる分野>
特別支援学校の教員/小学校の教員など
<取得可能な資格>
特別支援学校教諭1種免許/小学校教諭1種免許- 募集定員
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18名
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言語教育コース
言語教育コースでは、人間の思考、表現、コミュニケーションの基盤である言語の教育を担う人材を養成します。
言語教育コースは、国語教育系と英語教育系の2つの専門領域より成り立ち、1年次では、全学共通科目および学部共通科目等の一般的な教養を学び、2年次から2つの専門領域に分かれて学びます。
【国語教育系】
国語教育系では、学校で学ぶ「国語科」にまつわるさまざまな問題を追究します。そのために、日本語、日本文学(古典・近代)、漢文学、書写・書道、国語科教育学など幅広い分野の学習・研究を通して考えていきます。
3年次からは一人一人が関心のある分野を深く研究し、卒論に取り組みます。それぞれの分野のスタッフがそろっていて、きめ細かい指導が受けられることが私たちの大学の「強み」です。卒業生の多くは、小学校の先生、中学校の国語の先生だけでなく、高校の国語や書道の先生の免許も取っています。
【英語教育系】
(1)英語の構造や英語と社会との関係を考える英語学、(2)作品の講読を通し、深い英語力をつけると共に、人生を考え、豊かな心を養う英米文学、(3)聞く・話す・書く等の実践的な英語力を育む英語コミュニケーション、(4)英米の文化について学び、自国の文化との比較も行う異文化理解、(5)英語習得のメカニズムと効果的な教授方法について研究する英語教育学、などを日本人教師あるいは英米人教師とともに学びます。
4年次には、これらの研究領域の中からテーマを選び、専門的な研究を行います。
<主な開講授業科目>
初等国語科教育学/国語学概論/日本古典文学史/漢文学購読ⅠⅡ/書写演習ⅠⅡ/英語教育研究法/英語学概論/英語スピーチ演習/英語学演習ⅠⅡ/英語会話など
<活躍できる分野>
小学校の教員/中学校/高等学校の国語・英語の教員など
<取得可能な資格>
小学校教諭1種免許/中学校教諭1種免許(国語、英語)学校教諭1種免許(国語、英語)- 募集定員
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13名
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生活社会教育コース
人間生活とその基盤となる人間社会を創造していくための豊かな教養と実践的指導力をもつ教員を養成します。
2年生以後に社会科教育または家政教育のいずれかを選び、社会科教育系では法律学政治学・社会 学経済学・哲学倫理学・歴史学・地理学及び社会科教育学を、家政教育系では、食物学・被服学・住居学・保育学・家庭経営学及び家庭科教育学について深く専門的に探求します。
【社会科教育系】
法律・経済・哲学倫理・歴史・地理・社会学の各領域に社会科教育学を加えた7名の専任教員を擁し、小学校に加えて中学校(社会)と高校(地理歴史・公民)の教員免許状を取得できます。
3年次からは専任教員の指導のもとで各領域の専門的な研究を行い、卒業論文を作成します。
知識の「獲得」と同時に「獲得方法」「創出方法」を学べるところが社会科教育系の特徴です。
卒業後は教員の他、地方公務員や一般企業に就職しますが、近年は教職大学院を含め大学院進学も増えています。
【家政教育系】
人間生活の基礎となる家庭生活をよりよいものとするために、生活活動を自然科学、社会科学、人文科学の側面から総合的に学習します。
具体的には、生活の自立に必要な被服、食物、住居などの領域における知識や技術、家庭の機能としての家族や家庭経済・経営、保育の領域についての知識、および「人とモノ」の複合的な問題としての生活・環境などについて、理論に加えて実験・実習の指導を行います。
ここで得られた成果を教育に活かすことができる小・中・高等学校教員の育成を目指し家庭科教育指導法を学びます。
また、生活者の視点から企業・行政においても活躍できる人材の養成も目指しており、教員をはじめ、各分野に就職する事もできます。
<活躍できる分野>
小学校の教員/中学校や高等学校の社会科・家庭科の教員など
<取得可能な資格>
小学校教諭1種免許、中学校教諭1種免許(社会、家庭)、高等学校教諭1種免許(地理歴史、公民、家庭)- 募集定員
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20名
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科学教育コース
科学教育コースでは、自然科学を理解するための総合的な視野と、深い専門知識を待った理数系教員を目指します。
数学教育系では、数学的見方と考え方を養うと共に、実践力を培っていきます。
理科教育系では、実験や演習のほかにも野外や臨海等での実習を通して、理科教員に必要な資質と能力を磨きます。
技術教育系では、「ものづくり」を通じて、技術と精神を学びます。
【数学教育系】
数学教育系では、数学科教育学、代数学、幾何学、解析学、確率統計学などを講義・演習を通じて学び、数学の専門的な基礎を確実にするとともに、算数・数学の授業で何をどう教えるかや、児童・生徒の思考についても考えます。
3年次からは数名ずつのセミナーに分かれて、各自の研究テーマに取りかかり、4年次に卒業論文として仕上げます。
【理科教育系】
理科教育系では、物理学、化学、生物学、地学、理科教育学の5分野を深く学べるような講義、演習、実験、野外/臨海実習等、広範なカリキュラムを開設しています。
また、卒業研究では、上記5分野のうちの、希望する何れかの分野の研究室に所属し、一人の教員に数名の学生という指導体制のもとに研究実験を行いながら、優れた実践的研究能力を磨くことが出来ます。
【技術教育系】
技術教育系では、木材加工学、金属加工学、機械工学、電気・電子工学、情報工学、農学、技術科教育学の分野の基礎事項を、講義・演習・実験・実習を通じて総合的に学びます。
科学技術における”ものづくり”を基本としつつ、単に「物を作る」ということでなく、理論・実験・実習を通してその根底にある科学的な見方や考え方を学ぶことができます。各系とも卒業生の多くは、小・中・高いずれかの教員になりますが、それ以外にも、官庁や民間企業への就職や、大学院への進学を選択する人もいます。
<活躍できる分野>
小学校の教員/中学校や高等学校の数学・理科の教員/中学校の技術の教員など
<取得可能な資格>
小学校教諭1種免許、中学校教諭1種免許(数学、理科、技術)、高等学校教諭1種免許(数学、理科)- 募集定員
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26名
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芸術身体教育コース
人間の根源的営みともいえる芸術活動と身体活動を通して、芸術文化や身心の発育・発達に関する内容を専門的かつ実践的に学びながら音楽・美術・保健体育の専門的知識と実践的指導力をもった教員を養成します。
芸術身体教育コースは、音楽教育系・美術教育系・保健体育系の3つの専門領域より成り立ち、2年次からそれぞれの専門領域に分かれて学習します。
音楽教育系・美術教育系では「感じる・表現する・創作する喜び」を子どもたちと分かち合い、保健体育系では「からだとこころの健康」を子どもたちとともに育む教員を目指します。
【音楽教育系】
音楽教育系では、音楽能力の専門性を高め、それを教育現場など社会へ還元するための応用力を養うことを目指しています。
声楽、ピアノはもちろん、音楽理論や東洋・西洋音楽史、管弦打楽器・邦楽器・リコーダー実習、指揮法などの音楽専門科目や、初等・中等音楽科教育法など教職関連科目をバランスよく学び、一方で声楽、器楽、作曲・編曲、音楽学、音楽教育などのいずれかの分野を選択し専門的に研鑽します。
学内演表会含め、演奏や作品などの発表機会が多いことが、音楽教育系の特徴の一つです。
【美術教育系】
人間は単なる生産活動だけでは生きられません。感性や創造の世界に精神を漂わせなければ、人生に潤いもゆとりもなくなってしまいます。美術は人の感性にはたらきかけ、視野を広げ、人生を豊かにします。
美術教育系では、感性と理性のバランスを追求し、教育と美術の統合を通じて人間形成を行っています。美術科教育、絵画、彫刻、デザイン、工芸、美術理論・美術史の各分野の基礎を学習し、各領域を広く学び、特に興味のある分野については重点的に研究します。
【保健体育系】
保健体育系では、将来、体育及び保健体育の指導に当たる教員としての力量を高めることを目指しています。
体育心理学、運動学、運動生理学、学校保健管理などの演習や実験を交えた講義科目、体操、陸上、ボールゲーム、水泳などの実技科目をもとに、専門的な資質を備えた教員の育成を行っています。
さらに初等体育科教育学や中等保健体育科教育法といった教職関連科目において、保健体育科教育における教材研究、授業実践、授業評価について研鑽を深めていきます。- 募集定員
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18名
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山梨県小学校教員養成特別教育プログラム
山梨県教員養成特別教育プログラムは、山梨県内外の教育課題を広い視野から探究することを通じて、多様な子どもの発達と学習のプロセスを支える幅広い知識や実践的指導力を備えた教員を養成します。
小学生のこころとからだの発達にかかわる理論と実践や、教育理論と実践をつなぐためのデータリテラシーとICTスキルを学び、グローバルな視点・ダイバーシティの視点を培うことを目指します。
また、山梨県教育委員会と連携して県内外の教育事情を具体的に学びながら、新たな時代の教育を読み解き、学校現場における様々な課題へ取り組む力を育んでいきます。
本プログラムは、山梨大学の淵源である徽典館にちなんで、教育学部内では「徽典館プログラム」と通称されており、所属学生は、将来的に山梨県内の小学校教員として活躍することを目指して学修します。
そのため、本プログラム専門科目の履修と並行して選択する教科のコース・系における専門科目も学びながら、小学校教員としての資質を高めていきます。
<主な開講授業科目>
教育フィールド体験Ⅰ・Ⅱ/小学生の心の発達/小学生のからだの発達/デジタル教材の開発/小学校における多文化共生/山梨の教育事情/ゼミナールなど
<活躍できる分野>
山梨県内の小学校教員
<取得可能な資格>
小学校教諭1種免許/中学校教諭1種免許/特別支援学校教諭1種免許/高等学校教諭1種免許- 募集定員
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12名