法学・政治学の視点から個人・国家・世界の課題に挑みます
- 卒業後の主な進路
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- 社会教育主事
- 募集定員
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821名(学部合計)
- 修業年限
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4年
- 初年度納入金
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1,299,000円(年間合計※入学金含む)
◆法学部へようこそ
法政大学法学部は、1880年に創設された日本で最初の私立法学校「東京法学社」の伝統を受け継ぐ学部です。政府の組織などの大きな課題と、一人一人の権利と自由を司る近代法律学の普及によって、社会に「自由と進歩」を実現しようとした建学の精神に基づき、法律や政治の運用を通して社会の課題に取り組む人材を多く輩出してきました。経済・社会等のグローバル化が加速する一方で、格差の拡大や環境破壊等、その綻びも徐々に見え始め、先行きが見えにくくなっている昨今、社会的秩序の維持に関わる法律学の素養や、人間の共存の技術としての政治学の素養、幅広い国際関係の知見を備え、自分で真摯に考え、自己の責任ある判断をもって行動できる人材が、今後ますます求められることでしょう。法学部は、こうした要請に応えるべくさまざまなカリキュラムを用意して、広く国内外に貢献するリーガルマインドや政治的交渉能力のある人材の育成を積極的に行っています。
◆特色
・法律と政治の両面から、現代社会の課題に挑む
長い歴史を重ねる中で、伝統を踏まえながら科目配置やカリキュラムについて常に改革を行ってきました。古くから存在する法律学や政治学の分野だけでなく、現代社会が今まさに直面している課題にもアプローチし、解決策を探ります。
・基礎から確実に学べる導入科目
法律学や政治学には聞き慣れない用語も多く、難解な印象があるため、1年次に各専門分野への導入となる科目を設置。専門分野への道筋となる基礎力を育成できます。
・学科を超えた履修が可能
本学部では、他学科の専門科目もほとんど履修することができるため、学際的な学びが可能。一つのテーマを法律・政治・グローバルの3つの観点から掘り下げることができます。
専攻・コース一覧
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- 募集定員
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493名
◆法律学科の特色
【未来を見据えて、諸問題に対応できる問題解決能力「リーガルマインド」を養成】
法律学とは、現代社会のさまざまな現象を論理的に捉え、その解決策を探る法的なものの考え方、いわゆる「リーガルマインド」を養成する学問です。法律学科では、憲法・民法・刑法・商法等それぞれの分野で基礎となる法律や理論を理解してから応用へと進む、系統的に学べるカリキュラムを構成。法の基本的原理や基礎知識の修得とともに、法原理を応用できる幅広い教養と柔軟な思考力を育成します。
また、学生が自ら考え、相手と議論し、答えを探るという主体的な授業により、「当事者・相手側・第三者」という3つの視点から考えて、判断する力も鍛えます。これにより、社会の諸問題を解決するための「実学」としてだけでなく、社会を客観的に見つめる目、深い洞察に基づいた論理的・合理的思考方法、学力を基盤とした表現力の豊かさが身に付きます。全てが、より良い未来の社会を構想する力となるはずです。
【実践力を育む「法職講座」】
法律専門職を目指す学生のため、正規カリキュラムとは別に設置。主に本学を卒業した弁護士が講師を担当し、専門知識の修得だけでなく、答案の書き方や法曹界全般についてのアドバイスも受けられます。
※公務人材育成センター主催
【”ガイドライン型”の6つのコース制】
コース制には様々なタイプがありますが、法律学科では“ガイドライン型”のコース制を採用しています。これは、コース制により学生の皆さんに系統的な科目履修をしてもらうと同時に、皆さんの科目選択の自由を必要以上に制約しないとの考え方に立つものです。
1.裁判と法コース
2.行政・公共政策と法コース
3.企業経営と法(商法中心)コース
4.企業経営と法(労働法中心)コース
5.国際社会と法コース
6.文化・社会と法コース -
- 募集定員
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176名
◆政治学科の特色
【暮らしのあらゆる場面に存在する”政治”を探求し問題解決へ導く思考力・実践力を養う】
”政治”というと、選挙や政党、永田町をイメージするかもしれません。しかし、家庭やコミュニティ、地域といった私たちの暮らしの身近にも”政治”は存在しています。政治学は、問題のメカニズムを解明し、問題解決・処理のための方策を探求する学問です。政治学科では、伝統的な政治学を超えて、ジェンダーや公共政策、コミュニティ政策、メディア論など、新しい分野の政治学を展開しており、今まさに実社会で起きている具体的な政治問題にも取り組むことができます。複雑化する現在の政治問題を批判的に検討、分析・判断し、問題解決のための思考力・実践力を身に付けていきます。
また、政治学は専門用語や概念が多いため、導入科目「政治学入門Ⅰ・Ⅱ」を本学科の専門必修科目に設定。政治学を学ぶ上で必要な知識・概念を身に付けます。政治学の具体的なイメージを明確にでき、応用へとスムーズに進むことができます。
【早い段階から専門科目に取り組める】
科目は必修、学科基礎、政治学基本、現代政治、歴史・思想、行政・地方自治、選択の科目群に大別され、1年次からは多くの専門科目を履修できるのが特徴の一つです。
カリキュラム改革によって2021年から導入された選択必修科目は、学生による履修の自由度に配慮しつつ、科目履修が偏ることなく、履修から得られる知見が綜合化されるよう図られており、その構成は以下のとおりです。
【少人数のゼミ形式。コミュニケーション力向上、政治学への導入を図る「政治学入門演習」】
政治学科の1年生を対象に開講されています。読む、書く、発言する、議論を理解するなど、大学生として必要な基本的な能力を身に付けることだけでなく、政治学とはどんな学問なのか、その具体的イメージを持つことを目標にしています。 -
- 募集定員
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152名
◆国際政治学科の特色
【「地球共生社会」の実現を目指してグローバルに活躍できる人材を育成】
国際政治学科は、コンセプトである、「地球共生社会」の実現を目指して、未来志向型の人材を育成します。地球共生社会とは、異なる歴史・風土・価値をお互いに認め合いながら、自律的・有機的な関係を共有できる社会的空間のこと。21世紀のグローバル社会において、あるべき社会の姿です。その実現のために、観察力・分析力・構想力・交渉力・実行力、そして英語力を磨き、主体的に行動できる力を身に付けます。全国では珍しく、法学部の中に設置されている国際政治学科として、他学科と相互補完的に結び付いたカリキュラムにより、学びを深めることができます。
【集中的に学び専門性を養う2コース制】
◆アジア国際政治コース
充実したアジア各地域についての学びを通して、政治や外交の広い知識と理論的な分析力を身に付けます。
◆グローバル・ガバナンスコース
紛争や軍事問題、国際人権、NGOなど、地球規模の問題に理論と政策でアプローチします。
【多彩な英語教育】
国際政治学科の英語教育では、本学科のために特設されている「Academic English R&W Ⅰ・Ⅱ」「Academic English L&S Ⅰ・Ⅱ」に加えて、より実践的な英語力の向上を目指す「Essay Writing」「Negotiation and Mediation Communication Skills」「Debate」などの科目も用意されています。また、英語で展開される専門科目の授業(「International Politics」「Global Governance」など)もあります。国際的な場で活躍する英語力の向上を図ることができます。
【「政治学科」と「国際政治学科」の共通点と違い】
両学科は、法学部に属しながら、それぞれ異なる特徴
(「政治学科」には、「政治理論・歴史・思想」と「政策・都市・行政」の2つの科目群)
(「国際政治学科」には、「アジア国際政治」と「グローバル・ガバナンス」の2つのコース)を有する政治系の学科。「政治学科」と「国際政治学科」にそれぞれ設置される科目は、相互に履修することができる。両学科の連携と相乗効果により、各人の関心と将来進路に応じた履修が可能となる。